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【遠賀郡芦屋町】この夏家族で行きたい!海あそび!自然体感ツアー!

Kanae Nidoi地域密着型クリエイター(遠賀郡・中間市・直方市)

今年の春に芦屋町に移住し、「海ってこんなに面白いところなんだよ!」「芦屋の海ってこんなに素敵なところなんだよ!」と周知する活動を頑張っている女性がいます。

彼女の名前は八木澤潮音(やぎさわしおね)さん。旦那さんと共にこの町にやってきました。小さな頃から数々の海を渡り歩いてきた彼女だからこそ知り得る魅力が、芦屋の海にはたくさんあると言います。今回はその熱い思いを、存分に語っていただきました。

海遊びツアーガイドの八木澤潮音さん
海遊びツアーガイドの八木澤潮音さん

海のない街で育った海のサラブレッド

まずは少しばかり、潮音さんのルーツを辿ります。

両親ともにスキューバーダイビングのライセンスを持つという家庭で育った彼女は、自身も若干12歳にしてライセンスを取得するいう、まさに海のサラブレッド。

だけど彼女、実は海のない奈良県出身なんです。海なし県で育った彼女が、こんなにひたむきに海を愛する人になったのは、ご両親の子育ての賜物かと。

大学は沖縄の琉球大学へ進み、日々海洋生物や自然環境について学ぶ中、スキューバーダイビング部に所属。海への愛が強すぎて、学校にいる時間よりも海に潜っている時間のほうが長かったんだとか。

卒業後は東京のダイビング道具を取り扱うメーカーに就職したのち、結婚を機に福岡へ移住。仕事でもプライベートでも全国各地を飛び回ってきた彼女だけど、生活の中心はいつも海にあったと言います。

実は映えスポットの宝庫な芦屋町

「遠賀郡芦屋町と言えば?」と問われると、なんて答えますか?
「航空自衛隊芦屋基地!」もしくは「 芦屋競艇場!」?「アクアシアン」とか「芦屋海浜公園」って答える人も多いのではないかと。

だけど、芦屋町と言えば「 洞山!」って答える人、どれだけいるんでしょうか。

「洞山(どうやま)」「なみかけ遊歩道」「狩尾岬(かりおみさき)」「夏井ヶ浜」。
芦屋町山鹿の海岸沿いを歩いていくと、とんでもない絶景スポットしかないってこと、知っていますか?

洞山にある高さ10mの洞穴
洞山にある高さ10mの洞穴

ただ海岸を歩くだけで、そこには冒険が溢れています。潮の満ち引きひとつをとっても、魅力的な秘密がたくさん。

「引き潮って割とよくあることに思われがちだけど、海があるはずだった場所を歩けるんですよ?!それってすごくないですか?!」

引き潮で歩けるようになった場所にできる水たまりにこそ、「夢がある」と彼女は言います。透明のカップですくって観察すると、そこはまさに神秘の世界。

潮音さんが「まつ毛ちゃん」と呼ぶイソギンポ
潮音さんが「まつ毛ちゃん」と呼ぶイソギンポ

かわいいらしい幼魚から、思わずゾワっとしてしまうような生物まで。

ふと足元を見るとぎょっとするカサガイたち
ふと足元を見るとぎょっとするカサガイたち

どんなに個性的な生き物に対しても目をキラキラさせている潮音さんに、「怖いものはないのか?」と聞いてみました。意外にもその答えは「 犬」でした。

「 海の生き物たちって向こうからは寄ってこないけど、犬ってお構いなしにこっちくるじゃないですか!私はどちらかというと自分のタイミングで行きたい派なんで(笑)」

だけど数秒後には、「あ、でも最近は犬好きの友達のおかげで、可愛いと思えるところまではきてます!」とのこと。

やっぱり彼女は無敵なようです。

こんな時代だからこそ生きる力を子供たちに

もちろん海には危険もあります。だからこそ、子供たちには知識も必要です。

そこは近づいていい近づいてはいけないの知識だったり。それは触れていい触れてはいけないの知識だったり。あれは食べられる食べられないの知識だったり。

子供たちにこそ「生きる力をつけてほしい」と彼女は言います。

そんな彼女が考案したプログラムメニューには、5歳児から大人までだれでも楽しめるものが幅広く用意されていて、友達同士でも、親子でも、夫婦でも、1人でも、
ちょっとでも海に興味が芽生えたら、だれでも気軽にウェルカム!なんだそう。

7月~8月のプログラム
7月~8月のプログラム

そしてこの夏には、こんな特別プログラムも。

自由研究プログラム詳細
自由研究プログラム詳細

パパもママも泣いて喜ぶ夏休み自由研究対策!自由研究って、親にとっては毎年毎年悩みの種だと思うんです。兄弟が多ければ多いほどなおさら。

そんな難題を1日で終わらせてきてくれるなんてもう、ありがたすぎませんか?

ちなみに、自由研究プログラムは完全予約制となっております。もうすでに枠が埋まってきているとのことなので、気になる方は早め早めの問い合わせをオススメします。

海を想って日々を穏やかに過ごしたい

「私が日々を頑張れるのは、『おばあちゃんになるまで海で遊んでいたい』って目標があるからなんです。だから私はこの海を守っていかなくちゃいけなくて、そのためにはみんなに海を好きになってもらわなきゃいけない。そして好きになってもらう一番の方法は、やっぱり楽しんでもらうことだと思うんです。」潮音さんは先を見据えます。

「最近は私たちが海のためにできる事というようなテーマがよく話題になってるけど、『環境保全のためにできること』なんて壮大なことを言うと敷居が高いし、難しい話だと人も寄ってこないと思うんですよね。だから私が思うSDGsは『海に思いをよせながら時間を過ごす』ことから始めるくらいで良いんじゃないかなって。まずは海で思いっきり遊んで、楽しいことをたくさん学んで、帰りに手に持てるだけのゴミを拾って帰る。これ『ワンハンドビーチクリーン』って言うんですけど、みんなが少しでも海に興味を持ってくれて、ほんの小さなことから始めてくれるだけで、海も世界も変わると思うんです。」

岩と一体化して見逃しがちなアマガイ
岩と一体化して見逃しがちなアマガイ

海が大好きな洞山のおねえちゃん

筆者はほんの2ヶ月前に彼女の存在を知り、そこからものすごいスピードで惹かれていったんです。そんな中、取材という名目で彼女といろんなことをお話させてもらって、その理由が分かった気がしました。それは彼女自身が誰よりも純粋だからなんだと思います。

毎日毎日何度も何度も海に行っている彼女が、「今日はこんなのがいました!」と嬉しそうに写真を送ってくれるんです。 「何で飽きないの?」なんて疑問は不毛なんだと気がつきました。

つまり何が言いたいかって、彼女は本当にただ純粋に海を愛していて、そしてその素晴らしさをみんなに伝えたいだけなんだと。これが仕事だからとかじゃなく、やらなきゃいけないという気持ちも一切なく、ただ彼女は誰よりも海の変化を楽しんでいる。

「私はそんな大それたことをしているわけじゃないので、どうか身構えず、サラっとした気持ちで、気軽に遊びにきてほしいんです」彼女は言います。

洞山にお越しの際は、ぜひ大きな声で「 しおねちゃーん!」と呼んでみてください。
どこからともなく現れた彼女が、海のような眩しい笑顔で迎えてくれるでしょう。

ぐるっと歩けるようになっている洞山の海岸沿い
ぐるっと歩けるようになっている洞山の海岸沿い

海あそび!自然体感ツアー!
洞山住所:福岡県遠賀郡芦屋町山鹿
電話番号:070-5274-6262
海遊びメニュー表はこちらから確認できます。
LINEからのネット予約も可能です)

地域密着型クリエイター(遠賀郡・中間市・直方市)

福岡県内でフリーライターとして活動しています。2歳差兄弟の息子たちの育児と、保護犬3匹のお世話に日々奮闘中。ヒトでもモノでもどんなコトでも、魅力を最大限に伝えられるような深掘り記事をお届けします。

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