昨年は67盗塁、今年は打率.429の外野手がマイナーリーグ降格。前エンジェルス監督の息子と入れ替わり
4月1日、オークランド・アスレティックスは、エステウリー・ルイーズをAAAへ降格させ、前日にボルティモア・オリオールズから獲得したタイラー・ネビンを26人のアクティブ・ロースターに入れた。
ルイーズは、25歳のスピードスターだ。メジャーリーグ2年目の昨シーズンは、打率.254と出塁率.309、5本塁打ながら、盗塁はア・リーグ最多の67を数えた。今シーズンは、3試合に出場し、打率.429と出塁率.375、1盗塁を記録していた。
ネビンは、昨シーズンまでロサンゼルス・エンジェルスの監督だったフィル・ネビンの息子だ。来月下旬に27歳の誕生日を迎える。
今春は、オリオールズの開幕ロースターに入れず、40人ロースターから外された。そのままいけば、AAAで開幕を迎えていたのではないかと思われるが、ウェーバー公示中にアスレティックスが獲得の名乗りを上げた。メジャーリーグ出場は、2021~23年に計105試合。打率.203と出塁率.310、5本塁打を記録している。盗塁はない。
彼らは、どちらも右打者だ。ポジションのレパートリーは異なり、ルイーズは外野の3ポジション、ネビンは内野と外野の各コーナーを守る。
アスレティックスでは、ここまでの4試合とも、センターとライトの先発出場は、それぞれ、JJ・ブレデイとローレンス・バトラーだった。レフトは、セス・ブラウンとルイーズが2試合ずつ。交互に出場していた。この4人のうち、ルイーズ以外の3人は左打者だ。三塁を守るJ.D.デービスは右打者だが、一塁のライアン・ノーダは左打席に立つ。
レフトで併用のルイーズに代え、レフトのみならず、一塁でも併用できるネビンを加えた、ということなのだろうか。
ルイーズの守備も、理由の一つかもしれない。昨シーズンのDRSは-20。外野守備のDRSがルイーズを下回った選手は、-21のカイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)しかいなかった。