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「いちごの量が少なすぎる!」高島屋の崩れたクリスマスケーキに見本と違い? 別製品の方に似てると指摘も

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
クリスマスケーキの見本写真。高島屋より

 配送前、もしくは配送中に何らかの理由により解凍状態となり、一部のユーザーに崩れた状態で届いたとして炎上中の高島屋のクリスマスケーキに対して、見本写真との違いを指摘する声が出てきています。

「見本の写真と比べていちごが少なすぎる!」

 問題となっているのは横浜市のフランス料理店「レ・サンス」が監修した『<レ・サンス>ストロベリーフリルショートケーキ(5,400円)』です。

 このケーキが崩れた写真の投稿がX(旧Twitter)に相次ぎ、正しいかたちと比較するために見本写真もあわせて拡散された結果、見本との違いを指摘する声が出ています(123)。

 違いとしてあげられているのは主に「いちごの量」で、たしかに見本写真と比べてどのケーキもいちごの量が少ないように見えます。

 また、崩れずに配送されたケーキの写真(参考123)を見て「生クリームのデコレーションのかたちが違う」という声もあり、「5,400円もするケーキなのに見本と違うのか」と残念がる声があがっています。

重量ベースか、異なる商品か

 見本と見た目が異なっている原因ですが、3つ考えられます。

 ひとつは単純にいわゆる写真詐欺です。ただ、これは高島屋が販売していることを考えると、そうではない可能性が高いかなと思います。

 ふたつめはいちごを量で測っている場合です。写真のいちごはどれも粒が大きいため、グラム数で調整していた場合、いちごの数そのものは少なくなります。その結果、いちごの量が少ないように見えてしまっている恐れがあります。

 結論としては写真詐欺と指摘されてしまう部類になるとは思われますが、量が同じなのであれば責任を問うのは難しいでしょう。

 最後は、異なる商品が届いている可能性です。というのも、じつはゆめタウンが販売しているクリスマスケーキに、ほぼ同じ見た目をしている商品があると指摘されているのです(製造会社名はウィンズアークであり、高島屋と同じとみられる)。

 ゆめタウン販売のクリスマスケーキは見た目が似ていながらも上に(おそらくは)ピスタチオがふりかけられており差別化はされているのですが、崩れていないクリスマスケーキと比較するといちごの盛りがそっくりです。

ゆめタウンのケーキ。製造会社は高島屋と同じウィンズアーク。ゆめタウンのカタログより筆者キャプチャ。
ゆめタウンのケーキ。製造会社は高島屋と同じウィンズアーク。ゆめタウンのカタログより筆者キャプチャ。

↓無事だったケーキ。いちごの盛り方が同じに見える。

↓高島屋のケーキ。いちごの盛り方が異なる。

高島屋の販売したケーキの見本写真。筆者キャプチャ。
高島屋の販売したケーキの見本写真。筆者キャプチャ。

 このため、製造時にいちごの盛り方をゆめタウン向けと高島屋向けで間違えられた可能性があります。

 この場合は異なる商品を届けていることになるため、ケーキが崩れていたユーザーだけではなくこのケーキを購入した人全員への返金対応が必要になってくると考えられます。

公式発表が待ち望まれる

 どのような理由で見本といちごの量が異なっているように見えているのかは不明ですが、間違った商品が届けられているのではないかという指摘が出ていることを考えると、高島屋側はその調査と結果の発表をしなければさらなる炎上を招く恐れがあります。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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