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ドラマ『グッドワイフ』最終回!! シリーズ化を望む声もあった韓国視聴者たちの反応は?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
『グットワイフ』韓国版(韓国チャンネルJ公式サイトより)

常盤貴子が主演を務めるドラマ『グッドワイフ』(TBS系)が、いよいよ最終回のみを残している。

3月10日に放送された第9話では裏切り者の判明から一気に南原次郎(三遊亭円楽)の逮捕、蓮見壮一郎の復職と多田従大の逮捕と、大混乱の中でエンディングを迎えた。まさかの怒涛の展開に、SNSでは「早すぎてついていけない」「神回だ」というさまざまな意見も多く見受けられた。平均視聴率も前回より1ポイント上昇の9.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とV字回復したという。

そんな『グッドワイフ』が1月30日から韓国でも放送されていることは以前紹介した通りだ。これまでケーブル局「チャンネルJ」にて放映中だ。

同局はこれまでも『八重の桜』『下町ロケット』『JIN』『ドクターX』などを韓国に紹介してきたが、『グッドワイフ』もその放映リストに入っており、毎週水曜日午後11時に放映中。現在第7話まで放送が進んでいる。

(参考記事:韓国のテレビ関係者に聞いた、韓国で人気の「日本ドラマBEST 5」は?

少し気になって韓国の反応を調べてみたが、残念ながらそれほどの反響はないようだ。

SNSには「あの『グッドワイフ』のリメイクなのは確かだが…、見れば見るほど日本特有の感性が強すぎる」「作品全体的にカリスマが足りない感じ」「セリフやカメラワーク、演出が古臭くないか?わざとやってるのかな?」といった厳しい意見が寄せられている。

ただ、日本版『グッドワイフ』に対する韓国視聴者の満足度が低いのは、仕方ないことかもしれない。『グッドワイフ』はすでに韓国でリメイクされているため、新鮮味に欠いている部分もあったのだろう。

(参考記事:【2019年版】韓国でリメイクされた日本のドラマを一挙紹介。えっ、あのドラマまで!?

実際、韓国で『グッドワイフ』が日本でもリメイクされるというニュースが流れた当初、「またか」という反応もあった。

しかも、韓国版『グッドワイフ』の主人公を務めたのは、韓国が誇る“カンヌの女王”チョン・ドヨンだ。

ジュリアナ・マルグリーズが主演した本家本元の『グッドワイフ』や、チョン・ドヨンが11年ぶりにドラマ復帰した韓国版『グッドワイフ』をすでに視聴している韓国ドラマ・ファンからすると、常盤貴子を好むと好まざるとにかかわらず「もうお腹いっぱい状態」になってしまっているのかもしれない。

(参考記事:韓国版『グッド・ワイフ』主演のチョン・ドヨンとは? レッドカーペットで見せた美貌も話題

さらに言えば、韓国版『グッドワイフ』はメガヒットとはならなかったが、チョン・ドヨンはもちろん、昨年年末に発表された「世界で最も美しい顔100人」の常連でもある元AFTERSCHOOLのナナが女優として才能開花されるなど、キャストや作品性に関しては高く評価されただけに、そのイメージを崩したくないという思いから敬遠していたドラマ・ファンもいたはずだ。

韓国・アメリカ・日本の3カ国でリメイク制作された『グッド・ドクター』がまさにそうだった。

もちろん、『グッド・ドクター』はアメリカ版も日本版も韓国で放映され、それなりに評判は良いのだが、例えば日本版の場合、全20話で放送されたオリジナルの韓国版を10話にまとめただけに、「やや物足りなさを感じる」という意見もあった。

韓国版は全16話、アメリカ版に至っては1シリーズ全23話あることを踏まえると、全10話の日本版が「詰め込みすぎで展開も早くなってしまったのは致し方ないだろう。

ただ、だからこそ今夜、どんな結末が待ち受けているか期待せずにはいられない。1週間先立って放送が終了した『3年A組』には及ばないまでも、それなりに有終の美を飾ってほしいものだ。

それに、日本では2月28日から韓国版『グッドワイフ』がBS日テレにて放送されている。『グッドワイフ』ファンにとってはまだまだあの世界観に浸ることができるいい機会かもしれない。

韓国版の放送終了後はシリーズ化を望む声も多かったが、日本ではどうなるか。いずれにしても今夜の最終回から目が離せない。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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