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ドジャースのダルビッシュが誕生日に本拠地デビュー。前田健太の本拠地デビューは誕生日の翌日だった

宇根夏樹ベースボール・ライター
ダルビッシュ有、通訳のウィル・アイアートン、前田健太 AUG 11, 2017(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ロサンゼルス・ドジャースのダルビッシュ有が、8月16日(日本時間17日)に本拠地デビューを果たす。7月末にテキサス・レンジャーズから移籍後、ここまでの2登板はいずれもアウェーだった。

 ダルビッシュにとって、8月16日は31歳の誕生日でもある。北海道日本ハム・ファイターズでは2007年にバースデー登板(8回1安打無失点)をしているものの、レンジャーズでは8月16日だけでなく、日本時間であれば誕生日に当たる8月15日にも投げたことがなかった。

 もちろん、本拠地デビューと誕生日が重なるのは、ダルビッシュが最初ではない。1997~2001年にヒューストン・アストロズの監督を務めたラリー・ダーカーは、18歳の誕生日である1964年9月22日に、コルト.45's(現アストロズ)の先発投手として本拠地でメジャーデビューした。

 2005年に読売ジャイアンツで投げたダン・ミセリもそうだ。23歳の誕生日、1993年9月9日の12回表に、ピッツバーグ・パイレーツの7番手として初めてメジャーリーグのマウンドに立った。

 現在はアリゾナ・ダイヤモンドバックスにいるクリス・アイアネッタも、昨シーズンはシアトル・マリナーズで、誕生日に本拠地デビューを果たした。シーズン3度目のスタメンマスクをかぶった4月8日は、33歳の誕生日であるとともに、マリナーズのホーム開幕戦だった。

 他にも、こういった選手はいる。ただ、本拠地デビューと誕生日が重なる可能性は、それほど高くない。12月生まれの選手なら、可能性はゼロだ。

 ドジャースのユニフォームを着て今シーズンの試合に出場した42選手――ダルビッシュを除く――は、誰もこれを経験していない。誕生日にアウェーでドジャース・デビューを果たした選手も皆無だ。エイドリアン・ゴンザレスブランドン・マッカーシーなどは、他のチームで初めてプレーした日と(それがアウェーの場合は)本拠地デビューの日についても調べたが、どれも誕生日ではなかった。

 前田健太の場合は、日付からすればニアミスながら、可能性という点では違う。昨シーズン、前田は4月6日にアウェーでメジャーデビューし、続いて4月12日にドジャー・スタジアムで投げた。彼の誕生日は、その前日の4月11日だ。もっとも、この日はドジャースの試合自体が組まれていなかった。

 なお、ダルビッシュがレンジャーズ時代にドジャー・スタジアムで投げたことはないが、2009年のWBCではリリーフとして2度、準決勝と決勝でこの球場のマウンドに上がっている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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