9月下旬に「台風なし」は44年ぶり2度目。
9月下旬はまだまだ台風の活動期
台風18号が日本列島に襲来し、大きな被害や交通機関への多大な影響をもたらしたのが9月16日~18日にかけての3連休。
その台風18号が北海道の北で温帯低気圧に変わったのが18日の21時。
実はその前に台風19号が一足早くベトナムに上陸し、タイで16日9時に熱帯低気圧に衰えています。
これらの台風のあと、きょう9月30日現在、新たな台風は発生しておらず、すぐに台風になるような熱帯低気圧もありません。
9月下旬と言えば、まだまだ台風シーズン真っただ中で、過去に幾度となく大型の台風が日本列島に襲来し、大きな災害もたらしたこともある時期です。
台風に関してこんなにおとなしい9月下旬があったのか?
先日は秋の彼岸に絞って台風の活動を調べてみてみましたが、今回は9月下旬に絞って、あらためて調べてみました。
すると複数の台風が発生している年が多く、2013年や2011年のように4個の台風が活動をしているような年も10年ありました。
まとめてみると、1951年~2016年までの66年間で、9月下旬に発生していた台風は合計165個もあり、このうち日本列島に接近した台風は89個で、30個が上陸しています。
平均すれば毎年約2.5個の台風が活動をしており、そのうち約1.3個は日本に接近し、2年に1個程度は上陸している計算です。(接近や上陸の時期は9月下旬とは限りません。)
9月下旬に一つも台風が発生していなかったのは1973年の1度だけで、今年のように台風のない穏やかな9月下旬というのは44年ぶり2度目のこととなります。
台風の卵はなし。静かな南の海上。
現在、太平洋や南シナ海には所々雲があるものの、すぐに台風へと発達しそうな台風の卵(熱帯低気圧や低圧部)は解析されていません。
あす以降、時期は10月となり、いっそう秋も深まることとなりますが、まだまだ台風シーズンは終了するわけではなく、10月でも7月と同じ位の台風が発生し、日本列島に接近しています。
特に近年は毎年のように本土に影響するような台風が発生しています。
今後も発生するであろう、新たな台風には注意が必要だと思われます。
【参考資料】
気象庁ホームページ:過去の台風資料
デジタル台風