秋の彼岸中に台風がなければ44年ぶり。
秋の彼岸中は台風の活動期
秋分の日を含む前後一週間の期間を秋の彼岸と言います。
今年の場合、秋分の日が9月23日ですから、秋の彼岸は9月20日~26日までの一週間となります。
(秋分の日は9月23日のことが多いのですが、1951年以降では、9月22日が2回、9月24日が8回あります。)
秋の彼岸の頃は年間を通して最も台風が活動をしている時期でもあり、なかにはこの一週間の内に複数の台風が発生していることも珍しくありません。
調べてみると、1996年や1994年のように5個の台風が活動をしているような年もありました。
1951年~2016年までの66年間に、秋の彼岸中に発生していた台風は141個あり、このうち日本列島に接近した台風は81個で、28個が上陸しています。
平均すれば毎年2個程度の台風が活動しており、1個程度は日本に接近し、2年に1個程度は上陸している計算です。
今年は先日、台風18号が日本列島を縦断して大きな被害をもたらしましたが、きょう23日(秋分の日)現在、新たな台風は発生していません。
もし、このまま秋の彼岸の期間にひとつも台風がないことになると1973年以来44年ぶり、4回目のこととなります。
ただもしそうなったとしても、たまたま秋の彼岸に発生しなかったということでもあり、台風の活動が弱いこととは結び付きません。
台風シーズンは秋の彼岸を過ぎても10月いっぱいは続くことになりますで、今後発生するであろう新たな台風には注意が必要です。
現在、台風の卵は2個
現在、気象庁が発表している天気図によると、台風の卵が2個あります。
一つは南シナ海にあり、熱帯低気圧。
今のところ、気象庁からは台風となる情報はありませんが、中心付近の雨雲がまとまり、風速が増せば台風へ発達する可能性もあると思われます。
そしてもう一つは日本のはるか南にある低圧部。
こちらは台風の卵ではありますが、中心付近がぼやけていて熱帯低気圧よりはランクが下に位置づけられます。ただし、位置的に最も台風へと発達しやすい場所でもあるため、今後急速に発達する可能性もありそうです。