絶対に相談してはならない職場の「危険人物」4つの特徴
他人と話をしていて、この人とはいつも「話が噛み合わない」と感じることはないだろうか。
「話にならない」「話すとよけいにややこしくなる」という人と話していても、あまりいい気分はしない。当然、そのような人に自分の悩みを打ち明けたり、問題解決のために相談をしても、的確なアドバイスをもらえることはないだろう。
今回は、絶対に相談してはならない「危険人物」の特徴を紹介する。事前に特徴がわかっていれば、その人と会話するときに心の準備ができるし、相談相手にすることも回避できる。ぜひ参考にしてもらいたい。
それでは、相談相手にならない危険人物の特徴4つとは何か?
(1)置かれた立場や環境などが著しく異なる人
(2)リアルでの接点が少ない人
(3)自分のほうが立場・地位が上だと考えている人
(4)もともと「感度」が低い人
(1)置かれた立場や環境などが著しく異なる人
話を噛み合わせるためには、話のコアとなる「知識」をお互いが共有していることが前提条件である。たとえば大谷翔平選手のファンの人が、大谷翔平選手の存在すら知らない人に、最近結婚したことについて話そうとしても、共有している知識の量も質も違い過ぎる。ほとんど話が合わないだろう。
このように「前提知識」が足りない相手に、
「上司との人間関係で悩んでいる」
「どうやったら売上がアップするのか?」
「お客様と信頼関係を築くにはどうしたらいい?」
などと相談しても、勝手な先入観、思い込みでアドバイスされるだけだ。
(2)リアルでの接点が少ない人
ネット上での付き合いがメインの人に相談するのも危険だ。SNSを通じて親しくなり、自分が抱えていることについて相談したいという気持ちになることは多くあるだろう。しかし前述したとおり、お互いの立場や環境を正しく共有できていないケースが多く、話が嚙み合わないことが多くある。
原因は、メールやメッセージ交換のみのやり取りだと、どうしても「言葉の省略」と「タイムラグ」が発生するからだ。リアルな会話なら、ちょっとした言葉のニュアンスを補うことができたり、自分の言い間違いや相手の誤解を即座に訂正することができる。
しかしネット上だと、その「微調整」ができない。このため、誤解が誤解を生み、会話がこじれることが多いのである。リアルタイムに会話のゆがみを整えることがしづらい媒体でコミュニケーションするのは避けたほうがいいだろう。
(3)自分のほうが立場・地位が上だと考えている人
自分のことが立場が上だと考えている人、いつも上から目線で話を聞こうとする人は要注意だ。「話半分」に聞き、「早とちり」したあげく、自分の考えを押し付けようとしてくることが多いからだ。
「遠慮することない。なんでも私に相談しなさい」
と命令口調で言う人は、よけいに相談しないほうが無難である。相談してアドバイスをもらったらもらったで、その人のアドバイスに従わないと、ややこしいことになるという副作用もある。
(4)もともと「感度」が低い人
立場も環境も似通っていて、お互いのこともよく知っており、何を話してもわかり合えそうな相手であっても、相談者として適任かどうかは別である。会社の同僚であるCさんとDさんの会話を紹介する。
C:「上司との人間関係で悩んでるんだ」
D:「上司って」
C:「A課長だよ」
D:「A課長か」
C:「A課長との関係が悪くなってるの、知ってただろ?」
D:「え、知らない」
C:「みんな知ってるよ」
D:「そうだっけ」
C:「この前も、会議中にA課長に俺が怒られてたじゃん」
D:「怒られてたか?」
C:「お前もその会議にいただろ」
D:「どの会議?」
C:「もういい!」
Dさんの「感度」が低いため、まさに「話にならない」状態だ。
「感度」が低い人は興味のないことにアンテナを張っていない。洞察力、認知する力が弱いと言える。相手の話も言葉のニュアンスも省略して認知するため、話が別のテーマへとそれていくこともある。
雑談や表面的なコミュニケーションなら楽しく会話できるが、悩みの相談相手には適任ではない。
これら「危険人物」の4つの特徴を頭に入れて、正しい相談相手を探そう。もしも周りに適任者がいなければ相談しないほうがいい。相談するだけ「逆効果」だからだ。
<参考記事>