Yahoo!ニュース

今年度当たり続けて14局目! 11月5日、王将リーグ▲藤井聡太三冠(19)-△豊島将之竜王(31)戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 11月5日。大阪・関西将棋会館において第71期ALSOK杯王将戦・挑戦者決定リーグ▲藤井聡太三冠(19歳)-△豊島将之竜王(31歳)戦がおこなわれます。

 リーグ成績は、藤井三冠は2勝0敗で唯一の無敗。王将位初挑戦に向けて順調に勝ち進んでいます。

 一方、豊島竜王は2勝2敗。挑戦権争いに踏みとどまれるかどうか、というところです。過去には4勝2敗で挑戦権を獲得した例も多くあります。ここから成績上位者の藤井三冠に勝てば、道が開けてくるかもしれません。

 両者は今年度、王位戦七番勝負、叡王戦五番勝負を戦い、そして現在竜王戦七番勝負でも戦っています。今年度の対局数はここまで13局で、豊島3勝、藤井10勝。トータルでは豊島9勝、藤井11勝となっています。

 直近の竜王戦第3局では藤井三冠が勝ちました。

 また両者は11月21日の日本シリーズ決勝での対戦も決まりました。

 藤井三冠の今年度成績は37勝7敗(勝率0.841)です。

 藤井三冠は直近の一年間(2020年11月から現在まで)先手番で負けたのは王位戦第1局だけで、あとは全部勝って29勝1敗。なんとも形容しがたい、恐ろしい成績を残しています。

 本局も藤井三冠が先手です。

 豊島竜王の今年度成績は17勝15敗(勝率0.531)です。

 また同日、東京・将棋会館において▲広瀬章人八段(34歳)-△糸谷哲郎八段(33歳)戦もおこなわれます。リーグ成績は、広瀬八段は1勝3敗で、糸谷八段は0勝3敗。リーグ残留を目指しての戦いとなります。

【追記】藤井聡太三冠と近藤誠也七段の対戦は、11月20日から19日への変更が発表されました。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

松本博文の最近の記事