４月７日の開幕戦で、大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）は、先発マウンドに上がる。北海道日本ハム・ファイターズ時代の2015～16年と合わせ、開幕投手は３度目。日本プロ野球とメジャーリーグの両方で開幕投手を務めるのは、野茂英雄、松坂大輔、黒田博樹、コルビー・ルイス、田中将大（東北楽天ゴールデンイーグルス）、ダルビッシュ有（サンディエゴ・パドレス）、マイルズ・マイコラス（セントルイス・カーディナルス）、前田健太（ミネソタ・ツインズ）に続き、９人目となる。

　大谷だけでなく、菊池雄星（トロント・ブルージェイズ）と有原航平（テキサス・レンジャーズ）も、その可能性は皆無ではない。菊池は埼玉西武ライオンズ時代の2016～18年、有原は北海道日本ハム時代の2017年に、開幕投手を務めている。けれども、ブルージェイズもレンジャーズも、今シーズンの開幕戦で登板するのは、ここからよほどのアクシデントが起きない限り、他の投手だろう。ブルージェイズの開幕投手は、ホゼ・ベリオスかヒョンジン・リュ、あるいはケビン・ゴーズマン。レンジャーズは、ジョン・グレイだと思われる。菊池のシーズン初登板は、開幕４試合目か５試合目になりそうだ。有原は開幕ロースターに入れず、傘下のAAAで開幕を迎えるのではないだろうか。

　これまでに日米で開幕投手を務めた８人のうち、どちらでも勝利投手になったことがあるのは、野茂、黒田、ルイスの３人だ。大谷は、2015年の開幕戦で白星を挙げているので、この４人目にもなり得る。こちらは、ダルビッシュとマイコラスも、そうなってもおかしくない。なお、前田も、日本プロ野球の開幕戦で勝利投手になっているが、昨年９月にトミー・ジョン手術を受けた。

　サンディエゴ・ユニオン-トリビューンのケビン・エイシーによると、パドレスのボブ・メルビン監督は、ジョー・マスグローブとダルビッシュのどちらかを開幕戦に登板させる、と語っているという。カーディナルスの場合、マイコラスではなく、アダム・ウェインライトが開幕投手を務めそうだが、まだ確定はしていない。