保育園・幼稚園の送迎を代行してもらうときの注意3つを現役保育士が紹介「降園後戻るのはNGなことも」
現役の保育士(幼保英検1級)です。
前回の記事では、保育園・幼稚園からの送迎を代行してもらう場合の選択肢について紹介しました。
今回は、保育園からの送迎を第三者に代行してもらうときの注意点について、対応する保育園側の印象にも触れながら紹介します。
送迎代行を決める前に保育園に相談する
両親以外の人が送迎を代行できるかは保育園や幼稚園により異なります。
現役の保育士としては正直なところ、両親以外の送迎には身構えるところがあります。
実際こんな出来事がありました。
義母と不仲なママ。
両親ともお迎えが難しかったため、パパがパパの実母にお迎えを依頼。
依頼通りおばあちゃんが来園し孫と共に降園。
仕事を終えたママが来園したものの、義母がすでにお迎え完了済みであることを知らされておらず、「わが子がいなくなった」と保育園内で大騒ぎ・・。
この時、ママに対応した保育士は「家庭内で連携して欲しい」と疲労困憊していましたよ。
送迎代行を決める前に、そもそも両親以外に子どもの引き渡しが可能なのか保育園に確認しましょう。
緊急連絡票に代行者を加筆する
防犯のため保育園では園児を引き渡して良い人を管理しています。
親権争いで揉めて「父親(母親)が来園しても絶対に引き渡さないで欲しい」などの依頼を受けることは良くある話で、保育園側も引き渡し先には注意を払いながら対応しています。
保育園側が送迎の代行に対応できる場合は、入園時などに記載した緊急連絡票や児童票といった書類に代行者名を追加するよう、先生から依頼されるはずです。
依頼されたら正確に記入しましょう。
保育園から降園はOKだが登園はNGという場合がある
送迎の代行が可能な場合でも、代行者のお迎えで降園して習い事等をした後、また代行者の送迎で保育園に戻ってくることはできない場合があります。
一度降園した園児を再度受け入れるためには、健康状態の把握など登園時と同じ受け入れの作業を改めて行う必要があるためです。
保育中に受け入れ作業が割り込んでしまうと、他のお友達は全員活動を停止して待たなくてはいけなくなってしまいます。
代行先やプランを決定する前に、保育園に可否を確認しましょう。
第三者が送迎する場合はその都度保育園に連絡する
緊急連絡票に代行者を追加済みであっても、代行者が送迎する日は事前に保育園に連絡します。
「明日は祖母の〇〇〇子がお迎えに来ます」「明日はサッカー教室のコーチの〇〇〇〇さんがお迎えに来ます」といった内容で大丈夫です。
お迎えが代行であることが伝達されていないと、代行した方が「〇〇君とのご関係は?」と保育士から質問を受けることになります。
保育士も両親に連絡を取り、引き渡して良い方なのか確認することになります。
まとめ
保育園からの送迎を第三者に代行してもらうときの注意点について、対応する保育園側の印象にも触れながら紹介してきました。
対応する保育園の先生側の視点から見ると、送迎者の代行は確認作業などが増えるため歓迎とは言い難いのが事実です。
代行者とはもちろんのこと保育園とも事前に打ち合わせが欠かせません。