保育園の送迎を代行できる選択肢4つ「仕事や習い事をあきらめない」現役保育士が紹介
現役の保育士(幼保英検1級)です。
保育園への送迎、保育園から習い事への送迎、療育への送迎など、子どもの活動範囲が広がるほど増えていくのが送迎というタスクです。
仕事の都合で両親が送迎ができない場合に選べる選択肢は次の3つでしょう。
- 保育園や習い事に行くのををあきらめる
- 両親が送迎できる時間帯でできる活動のみを選ぶ
- 送迎を委託する
この中から、今回は子どもの送迎を委託する方法4つを紹介します。
祖父母や親族に送迎を委託する
祖父母や親族が近郊に住んでいる場合に限られますが、祖父母や親族に送迎を代行してもらうのが一番現実的でしょう。
実際、筆者の勤務園においては、降園か登園のどちらかを週4・5回以上、祖父母が担っている家庭が4%程度あります。
たまに祖父母が送迎をすることがあるという家庭であれば10%強といったところです。
特に、保育園への登園を依頼した場合は、お支度の流れを事前に伝えておくのがポイントです。
参考記事
【ばあばはつらいよ】孫を保育園に送迎している人の割合4%【現役保育士が祖父母の送迎について思うこと】
送迎代行サービスを利用する
業者が有料で送迎を代行してくれます。
タクシー会社が運営するサービスからベビーシッター派遣業が運営するサービスまで様々な形態があります。
また、費用もサービスや距離・時間により異なります。
ベビーシッター派遣業の代行サービスの場合は、ベビーシッターと子どもが保育園から降園した後、保護者が帰宅するまで自宅で保育しながら待っててもらうといったこともできます。
ただ、代行サービスは数あれど、筆者の勤務園ではサービス利用者はいないです。
今後は広がりを見せるのでしょうか。
注目ですね。
ファミリー・サポート・センターを利用する
ファミリー・サポート・センターとは、子育て援助活動支援事業のことです(通称ファミサポ)。
ファミサポは子どもの送迎や預かりなど、子育ての「援助を受けたい人(依頼会員)」と「援助を行いたい人(協力会員)」が会員となり、相互援助をします。
ベビーシッターサービス同様、ファミサポにも子どもの送迎を委託することができます。
ベビーシッターサービスでは、保育士などの有資格者が援助者であることが大半ですが、ファミサポの協力会員には無資格でもなれます。
協力会員は仕事をしていない50代・60代が多く、イメージとしては「近所のおばちゃん・おじちゃん」が協力会員としてサポートしてくれると考えて相違ありません。
ただ、ファミサポは1時間あたり数百円で利用できるため安価です。
なお、車での送迎の場合は、協力会員の自家用車での送迎となります。
ファミサポの料金の例
月曜日~金曜日:7時~19時 700円/時
土曜日・日曜日、祝日、年末年始、上記基本時間外:900円/人・時間
参考:ちばしファミリー・サポート・センター/千葉市
参考記事
ファミサポとは?ベビーシッターとの違いを現役保育士かつ協力会員が解説
送迎付きの習い事を選ぶ
サッカーやスイミングなど、依頼すれば保育園からスクールまでの送迎を行ってくれる習い事もあります。
学校や保育園までスクールのマイクロバスで子どもをお迎え、レッスン後は保護者がスクールまで迎えに行くという流れです。
送迎の対象が小学生以上となっている場合もありますが、個別に問い合わせれば未就学児でも送迎してくれるスクールもあります。
まとめ
保育園からの子どもの送迎を第三者に委託する方法4つを紹介してきました。
一方、体感では、両親以外が送迎する場合は祖父母が大半で、残りは習い事や療育の教室からの送迎利用が2~3名といったところです。
次回の記事では、保育園からの子どもの送迎を代行する場合の注意点についてまとめます。
プロフィール欄やフォローリストから「+(フォロー)」していただくと続編記事が見つけやすくなりますよ。