保育園の先生がモヤっとしながらも保護者に言えないこと5つ「保育園の洗礼」編
共働きの現役保育士です。
保育園の先生がモヤっとしながらも保護者には言えないことは多いです。
今回は、「保育園の洗礼」にまつわる保育士のモヤモヤを5つ吐露させてください。
家庭での発熱はなぜか金曜の夜
子どもが保育園に行けないと親も仕事に行けないという事情により、保育園児は病気後に再登園するまでが早いと感じます。
家庭における体調の報告でかなり多いのが、「金曜の夜から発熱し週末は寝ていました。土曜日の深夜には解熱したので、通常通り登園します」というもの。
家庭での発熱が多いのは、なぜだか金曜の夜や土曜日の朝。
月曜日から金曜日までは発熱しないのかーい!と心の中でツッコミを入れつつも保護者には言えません。
保育園あるあるでしょう。
本当は金曜日の夜以前にすでに体調不良の兆しがあったものの、多忙過ぎて見過ごしていたということもありますね。
出席率100%の子のかかりつけ医「感染性ではない」診断
結膜炎でも感染性のものである場合は、登園を控えるというルールとなっている保育園も多いでしょう。
出席率ほぼ100%の子が体調不良で医療機関を受診すると、「感染性ではないため、明日から登園OKとお医者さんが言っていました」という報告が多いような・・
毎回同様の報告であるため、「その言葉は本当にお医者様が言ったのかな」と素朴な疑問が湧いてきます。
保育士が医師の言葉を直接聞いている訳ではないため、保護者の言葉を信じて登園受け入れするしかないのです。
絶対休まない子が休む理由は「鼻水だけ」
体調を崩しがちな子とそうではない子というのは当然ありますが、乳幼児なのに体調を全く崩さない子というのはいません。
それなのに、保育園出席率は60%からほぼ100%まで、家庭により大きく開きがあるのが事実です。
出席率に違いが出るのは体調不良気味の場合の対応です。大事を取って保育園を休むのか、絶対に登園するのかという点が違います。
発熱の場合は、解熱後24時間経過後から登園可能となっている保育園が多く、このルールだと一度発熱してしまうと翌日も登園できません。
このため、2日休むのを避けるために「鼻水のため念のため休みます」と1日休み、翌日に登園する子もたくさんいます。
体調不良気味の時に大事を取って休むことが多い家庭の場合は違和感がないのですが、出席率ほぼ100%の子が欠席理由「鼻水のみ」だと、「発熱なのでは」とつい疑ってしまうのです。
突然のマスクに戦々恐々
本来、解熱剤を投与して登園基準体温に下げても登園していいことにはなりません。
一方、保育士はいつもの様子と顔色などを比較して、体調不良を予測することはできますが、自宅で解熱剤を飲んだかどうかまでは特定できません。
熱はないが突然マスクをして登園してくる子を見ると、「他のお友達にうつりそうな何かがあるのか?」と邪推してしまいます。
他の子にマスクをさせてください
保育士同様、保護者の中にも体調不良なのに登園しているであろう他の園児が気になる方もいます。
万が一、自分の子にうつってしまった場合の影響を危惧しているのですね。
このため、「体調不良の子にはマスクをさせてください」と保育園側に要望される方がいます。
ただ、保育園側でこの要望を聞き入れてしまうと、体調不良児の受け入れを保育園が肯定しているとも取られかねず、お断りしている保育園もありますよ。
まとめ
保育園の洗礼にまつわる「保育園の先生がモヤっとしながらも保護者には言えないこと」を5つ紹介してきました。
季節の変わり目でここ数週間、体調を崩す子も増えています。
体調を整えて、明日も元気に保育園で会えるのを楽しみにしています。