野良猫を保護した場合に考えておきたいこと 猫エイズと猫白血病は、人や犬に感染する?
コロナ禍の中で猫を保護したときに「人に感染する病気を持っているのかも」と不安になりますね。
今日は、猫エイズや猫白血病などの難治性の疾患は、人や犬に感染するのか? などをまとめてみました。一緒に勉強しましょう。
つい先日、こんな心温まるニュース記事がありました。
「犬と猫を飼っていたので、猫エイズや白血病の検査結果が出るまでカリンちゃんを隔離した。」と記事の中にあるので、猫エイズや猫白血病は、犬や猫にも感染するのか? と思いますね。その辺りから見ていきましょう。
猫エイズとは
・猫後天性免疫不全症候群といわれています。
・FIV・ネコ免疫不全ウイルスによって起こります。
・免疫不全の疾患です。
・犬や人には感染しません。
・猫と猫同士だけで感染します。
猫白血病とは
・猫白血病ウイルス感染症といわれています。
・FeLV・猫白血病ウイルスによって起こります。
・元気がなくなり、熱が出て、リンパ節が腫れます。
・犬や人には感染しません。
・猫と猫同士だけで感染します。
猫エイズと猫白血病の検査は?
・いまは、検査キットがあるので、約15分で結果が出ます。
(この記事のように、結果を持っていなくても、ほとんどの動物病院に行けばすぐにわかります。)
猫エイズと猫白血病のまとめ
猫エイズと猫白血病は、猫同士だけ感染します(人や犬には感染しません)。
ノミやダニは 人と犬に感染するの?
・ノミやダニは、人や犬にも感染します。
・ノミやダニは、猫にも感染します。
ノミやダニの駆除は?
・動物病院に行けば、すぐに駆除薬を処方してくれます。
・駆虫薬がノミやダニに反応するまで、時間がかかりますで約1日間を隔離すれば大丈夫です。
猫ー猫同士の感染症は?
猫ー猫は同じ「種」なので、感染症はあります。以下です。
・猫ウイルス性鼻気管炎
・猫カリシウイルス感染症
・猫汎白血病感染症
・猫白血病(猫白血病ウイルス感染症)
・猫クラミジア感染症
上記の5種類は、ワクチンを打っているとほぼ猫に感染しません。
・猫エイズ(猫後天性免疫不全症候群)
・猫伝染性腹膜炎
上記の2種類は、ワクチンがないので、猫に感染します。
猫を保護したときは
猫を保護し室内飼いをするときは、どんな感染症が、「人や犬にうつるのか」そして、「先住猫にうつるのか」という正しい科学的知識を持っていましょうね。
いまでは、猫の感染症の検査キットが、動物病院にあるので猫エイズや猫白血病はすぐに結果が出ます。猫を保護して、先住猫がいる場合は、猫エイズや猫白血病は、命の危険に晒すことになるので調べてもらいましょうね。他の猫の感染症は、ワクチンがあるものは、先住猫のワクチン接種が済んでいるとほぼかかりません。人もペットも健康な生活を送ってもらいたいと思っています。