【神奈川/川崎市】お寺の境内でホッコリ!「浄慶寺」の境内は自由すぎる五百羅漢像でいっぱい
はらぺこライターの旅人間です。
今回は見ているだけで幸せな心地になるユニークなスポットの紹介です。それは神奈川県川崎市にある「浄慶寺」というお寺、アジサイの名所としても有名です。
小田急「柿生駅」から10分ほど歩くと、緑に囲まれた小高い丘に佇む浄慶寺が見えてきます。ここは天正10年(1584年)に三井左衛門尉が開創したといわれる浄土宗寺院で、境内のアジサイは1,000 株を超えているのだとか。
そんな浄慶寺には、知る人ぞ知るユニークな五百羅漢像があります。
五百羅漢と言えば、釈迦の直弟子のうち、神通力をもった500人の悟りの表現とされ、独自の表情や姿勢で表現されていることが一般的です。
また、「似た顔が…」と亡くなった人と出会える、自分自身と向き合えるなど、各地で様々な伝承もあるようです。いずれにせよ、五百羅漢像は親しみがあって、個性豊かでホッと気持ちを和ませてくれる存在でもあります。
さて、この浄慶寺の五百羅漢像ですが…ちょっとスゴイんです。
何がスゴイのかと言えば…
時々の世相を表していると言うのか、ホント驚きます。例えば、コロナのワクチン接種をしている羅漢さまの姿など、目にした瞬間「マジ!?」と思わず二度見してしまいます。
他にも、ミシンでマスクを作っている羅漢さまの姿もありました。
「疫病退散」と書かれたアマビエを手にしている姿も!ありがたいですね。
ん…?「これは一体何を…」と思えば
その後方にカメラが…。どうやらポーズをとっていたようです。
腕相撲をしている姿は迫力満点。
そして、将棋をしている姿は…
ここでは「王手!」という声が聞こえてきそう。
こちらは「待った」ですかね、表情がリアルです。
お酒を飲んでいたり…
おやつを食べている羅漢さまも…
しかも、まさかのケーキ。
これは…
やはりパソコンでした。まさかリモートワーク?
こちらはレコードを聞いているようです。
携帯電話を手に持ってメール中でしょうか?苔の感じから時の流れを感じます。
浄慶寺の関係者にお話を聞くと、五百羅漢像は作られた年代はそれぞれ異なるという。先ほどのワクチン接種やアマビエは最近のもの、この携帯はガラケーですので、スマホが出来る前に作られたのかもしれませんね。
それにしても、個性豊かで自由過ぎます。
見ているだけで楽しい気持ちになってきませんか?
そして、ただ見て楽しいだけでなく「あるがままに過ごせばいいんだよ」と教えてくれているようにも感じてきます。
最後に、「どうして、こんなユニークな五百羅漢像に?」と浄慶寺の関係者にお聞きすると、「参拝される方が楽しい気持ちになって頂ければ」とのこと。
境内には他にも表情豊かでと色々な仕草をした羅漢さまが沢山います。ちなみに、ここにある五百羅漢像は石仏専門の石彫仏師である佐藤さんの作品、本当にお見事です。
機会があれば、ぜひ足を運んでみて下さい。
浄慶寺
住所:神奈川県川崎市麻生区上麻生6-34-1
アクセス:小田急小田原線「柿生駅」から徒歩で約10分
地図(外部リンク)