キャンプの時に役立つロープの結び方 テントを張る時に重宝するアジャスタブルヒッチを覚えよう
テントはロープとペグを使って張ることが多いと思いますが、テントを張るロープ(張り綱とも呼びます)をピンと張った状態で固定する時に使う小さな部品があります。
この部品のことを「自在」と言います。
ロープの長さに合わせて自在に動かして調整出来るので「自在」です。
小さな部品ですがこれを使うと簡単にロープをピンと張った状態で固定できます。
とても便利な部品ですが小さいだけに無くしてしまうことも多々あります。
この自在を使わずとも自在と同じようにロープを張ることが出来る結び方が「アジャスタブルヒッチ」です。
アジャスタブルヒッチは別名で自在結びなどとも呼ばれています。
このアジャスタブルヒッチを覚えれば自在を持たなくても済む分、テント泊の荷物が少なくて済みます。
アジャスタブルヒッチの特徴は
- 自在に調整できる
- 一度調整して固定したらズレない
- それでいて解く時は簡単に解ける
荷物を極限まで軽く少なくしたいテント泊登山とかバックパッキングでのテント泊旅行をする時にはとても役に立ちますし、木と木の間にロープを渡して臨時の物干しを設置するなど、アウトドア・レジャーでは応用範囲の広い結び方です。
アジャスタブルヒッチの結び方
まずはテントの張り綱をテント側もしくはペグ側につなぎます。
下の写真ではテント側につないでいますがペグ側で行っても結果は同じですので状況に応じて選択します。
テント側で行う場合にはペグ側はあらかじめペグに張り綱を結んで固定しておきます。
同じようにペグ側で行う時はテント側はあらかじめ固定しておきます。
下の写真のようにヒッチを2回掛けます。
このようにロープを巻き付けるだけの状態をヒッチと言います。
下の写真のように2回ヒッチを掛けたその下に更に1回ヒッチを掛けます。
これでアジャスタブルヒッチの主要部分が出来上がりです。
この合計3回ヒッチを掛けた部分を片手の手のひらで握ります。
握った部分をロープが張る方向に移動させる。
この時は下の写真のように、結び目を握った手とは反対の手で黄色矢印の部分のロープを黄色矢印の方向に引っ張ると共に、握った結び目は赤矢印の方向に移動させるとロープを上手く引き締めて張ることができます。
ロープ端を軽く引いていれば結び目を握った手を離してもロープが緩むことはありません。
上の写真の状態ではロープ端を離すとロープの張りはいずれ緩んでしまいますので、緩まないようにロープ端に止めの結びを行います。
上の写真のように止めのヒッチを掛けます。
この止めのヒッチはテントを撤収する時に解きやすいように引き解きの状態で結びます。
引き解きとは蝶々結びに代表されるような引っ張れば解ける結び方の事です。
これでアジャスタブルヒッチの出来上がりです。
アジャスタブルヒッチは自在と同じように自由自在に張り加減を調整できて、一度調整すると多少の事では緩みません。
簡単に緩まないのだけれど、それでいて解く時には止めの引き解きを引っ張るだけで簡単に解くことができます。
自在に調整できて緩まない、けれど簡単に解ける、これがアジャスタブルヒッチです。
アジャスタブルヒッチを覚えればテントの設営、撤収がスムーズに行なえます。
最後までご覧頂きありがとうございます!!
この記事は動画でもご視聴頂けます↓
これからもアウトドア・レジャー関連のお役立ち情報を発信していく予定です。フォローして頂けるととても嬉しいです。