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【河内長野市】ロイヤルホームセンター河内長野店の横から出る水路はどこへ?石川までのルートを追いかけた

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

市内中心部、外環状線(国道170号線パイバス)沿いには便利なお店が並んでいますね。ロイヤルホームセンター河内長野店もそんなお店のひとつで、私も個人的にも良く利用しています。

ところでこのロイヤルホームセンター河内長野店の横側から水路が出ていることはご存じでしょうか?

地図で見るとこのようになっています。関西スーパーの裏側、ロイヤルホームセンターの右斜め上から出ているのは川のような水路。逆方向には何もなく、まるで川の源流がロイヤルホームセンターのすぐ目の前にあるようにも見えます。

その場所はこちらです。厳密には暗渠(あんきょ:地下にある水路)から出ているので、目に見えないところにある地下水路が市内を巡っているわけです。

これは雨水幹線(うすいかんせん)と呼ばれているもので、大雨のときなど、市内にたまった水を排水するためにあるもの。

この水路について、地図で追っかけていくと、最終的に石川に流れていきます。でも「論より証拠」ではありませんが、実際にこの水路はどういう経路を通って石川に流れるのか非常に気になりました。

ということで、水路沿いを石川めがけて歩いてみることにしました。

川ではありますが、排水路ということもあって遊歩道などはありません。近くの道路を歩きながら、水路の近くまで行けるところがあれば、このように撮影していきました。

しばらく出ていた水路ですが、ここで暗渠のようなところにもぐってしまいました。ではこの上には何があるのでしょうか?

こちらです。小さな原谷川公園があります。公園は本当に小さいですが、その後ろにある駐車場、さらに道路を挟んだところにあるコーナンPRO河内長野310号線店があります。

地図で確認しましょう。原谷川公園、国道を挟んでコーナンPROがあり、その右側から水路が出てきているのがわかります。

コーナンプロの敷地内の横を見ると、木が邪魔して少し見えにくいですが、水路が顔を出しました。

目の前に見えるのはひょうたん池です。その手前、木が覆っている下に実は水路が流れています。池と水路とはつながりもなく独立しているようですね。

余談ですが、ひょうたん池の周りにはふれあい農園もあるようです。

引き続き水路を追いかけます。歩いているところと水路との高低差がどんどん広がっていきました。ずいぶん高台を歩いていると思っていたら。

ここで一気に降りていきます。これで水路と同じ高さの場所になりました。

ここはちょうど南海高野線を抜けたあたりです。

こちらが、水路の出口です。この先はどうなっているのでしょうか?

それはこちらです。これは谷川遊歩道。この地下に水路があります。

緑で囲まれた柵の中には地下を通る水路が見えます。

谷川遊歩道を越えると表に出てきた水路。谷川とも表記されています。ここまで来ると石川まであとわずか。

のどかな雰囲気の中を水路が流れています。

近鉄長野線の高架です。旧国道170号線も交通量が多いので歩くときは注意が必要です。

旧国道170号線の東側から入るところがあるのですが、そこから眺めてみると先ほどの水路が石川に流れているのが分かります。

面白いのは、ここで石川と並行して用水路が流れている点でしょうか。

水路同士が立体交差していました。上に用水路が流れ、その下をくぐるように、ここまで追いかけてきた水路(谷川)が通じています。

水路を見ると、高低差があるところを流れているためか小さな滝が続いているようです。

こうしてついに水路の水が石川に流れていき、無事に合流しました。

谷川遊歩道から石川までの水路の流れを地図で見るとこんな感じです。

ということで、市内中心部にあるロイヤルホームセンターから続く水路を追いかけてみました。豪雨が発生したときに、洪水にならないように水を排出する重要な任務を負いながら、普段は日の目を見ない小さな水路。

こうやって追いかけてみると、感慨深さを感じつつも、なかなか楽しかったです。

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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