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26年W杯を目指すサッカー日本代表の森保一監督が、WBC優勝の”侍ジャパン”から学んだこと

河治良幸スポーツジャーナリスト
(写真:CTK Photo/アフロ)

森保一監督が率いる日本代表はカタールW杯後、初めての活動でウルグアイ、コロンビアで対戦する。

ウルグアイ戦の前日会見で、記者側からの質問が出る前に「WBCでの侍ジャパンの監督、スタッフのみなさん、関係者の皆さんに優勝おめでとうございます。そして日本中に感動をいただきありがとうございますとお伝えしたい」と語った。

これまで読売ジャイアンツの原辰徳との交流があったり、WBCの開幕戦では始球式もつとめた森保監督だが、今回の侍ジャパンの戦いを観ながら、チームの戦いから大きな学びを得たようだ。

カタールW杯メンバーで、世界最高峰とも言われるプレミアリーグでも活躍している三笘薫の起用法について質問が出ると、森保監督はこう答えた。

「基本的には今日の練習を観て決めますけど、三笘は明日、先発で使いたいと思っています。W杯の時に力が無いからサブだったわけではなくて、彼はW杯で先発できるだけの力はあったと思います。ただ、大会に入ってくる時の彼の状態を知っておられる方とそうでない方がおられると思いますけど、コンディションが100%だったかというと色んなことがあって、アクシデントがあって、100%では無かった」

そう語った上で、チームとして勝っていくことの大事さをWBCを例えに強調した。

「本人の力は認めながらも、どうやってチームで勝っていくかをやっていければ。これは選手たちにも話しましたけど、WBCの侍ジャパンはそう言う戦い方ということでは素晴らしいものを見せてくれたと思います。それは何かというと、まずは世界トップ基準の個の力を持っている選手が揃っている。そしてスーパーな特長を持った選手が揃っている。かつ、その選手たちがチームのために犠牲心を払って、献身的にチーム一丸となって戦う姿勢を持っていると言うこと。個の力プラス、チームとしての戦いの大切さを教えていただけた」

力を持った選手たちが、チームのために、仲間のために戦うからこそ、一丸の力になる。こうしたことは森保監督もしばしば口にしていたが、改めて侍ジャパンがそうしたことを姿勢と結果で示してくれたことで、ここから26年の北中米W杯を目指す”サムライブルー”の指針にもなって行きそうだ。

スポーツジャーナリスト

タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。 『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)など。プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHK『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。

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