これぞ唐揚げ版ひつまぶし!特製の鶏スープをぶっかけて食べる唐揚げ丼とは
東京メトロ・茅場町駅から徒歩で5分ほどにある『くにちゃんずキッチン』は、昼は定食や丼で、夜はお酒と一緒に唐揚げを楽しむことができる唐揚げ専門店。こちらの名物は「ぶっかけ丼」(890円)。ごはんの上に唐揚げをのせて、そこに鶏だしスープをぶっかけて食べる“唐揚げ版ひつまぶし”ともいえるものです。「体が温まって、お腹がいっぱいになるメニューを作りたかった」という店主・丸山邦夫さんが考案したもの。そのぶっかけ丼、さっそく実食レポといきましょう。
目の前に登場したのは大きめサイズの唐揚げが5個盛り付けられた唐揚げ丼と、特製の鶏スープ、そしてワサビ。唐揚げ丼は単に唐揚げがのっかっているだけではありません。よく見ると刻み海苔、肉味噌、野沢菜も。肉味噌と野沢菜は信州産とのこと。なんとなく、彩りもいい。
さあこれをどうやって食べようか…。悩んでしまう人がいるかもしれませんが、テーブルにはおすすめの食べ方ガイドが置かれているので、それに従って食べてみましょう。食べ方は大きく2パターンあります。
(1)スープを一気にかけて食べる
(2)1杯で3回楽しみながら食べる
(1)はスープをドバッと豪快にぶっかけて食べる方法です。(2)は味変を楽しみながら食べる方法といったところでしょう。①唐揚げ・ごはんをそのまま混ぜて食べる、②スープを一気にかけて食べる、③ワサビ・七味を入れて食べる…と3段階で味わっていくパターンです。
まずは唐揚げをひと口。絶妙な揚げ具合の衣はパリッパリの歯ざわり。肉は醤油ベースの漬けダレにしっかり漬け込んでいるのがわかる味わいです。これはごはんを引き寄せる美味しさ。
そのごはんも刻み海苔、肉味噌、野沢菜を混ぜて食べれば、ちょっとした五目めしの雰囲気になってぜいたく感が出てきます。
スープはスッキリした味わいの鶏スープ。次はこれを唐揚げ&ごはんにかけてみます。スープに浸った唐揚げは衣が多少ふやけてきますが、美味しさには変化なし。むしろ味がワンランク昇華しているように感じます。
肉味噌の甘さがいいアクセントになっています。スープ投入前はシャキシャキした食感だった野沢菜も、少しなめらかな歯ざわりと舌ざわりに変化していて、これはこれで美味。刻み海苔もかすかに磯の風味を演出していて、全体的に高級鶏雑炊を食べているような印象です。
ワサビを加えれば味が引き締まり、七味を加えればスパイシーなホット感が出てきて、スープだけひたすら飲み続けていたくなるほど。ここまでくるともう箸は使わず、さじのみで食べていきます。鶏スープにどっぷり浸って味が倍加した唐揚げは、ごはんと一緒にさじにのせてパクリといくのがおすすめですが、1個あたり40g~50gほどはありそうな大きさなのでひと口ではちょっとキビシイかもしれません。無理せずふた口くらいでいくのがいいでしょうか。
なんだかんだであっという間に完食。スープもすべて飲み干しました。お腹いっぱい、体も適度に温まっています。これからの寒い季節、このぶっかけ丼はいいかもしれません。テイクアウトもできるそうです(その場合はスープはなし)。
※文中の価格は取材時(2024年10月7日)現在のものです
【店舗情報】
くにちゃんずキッチン
■住所:東京都中央区新川2-1-1 進藤ビル101
■TEL:03-5542-0928
■営業時間:
ランチ/11:00~14:30
ディナー/18:00~22:00
■定休日:日・祝(土曜不定休)
■店舗公式サイト:くにちゃんずキッチン