ピンクのタルタルソースがたっぷりのチキン南蛮!ごはんがすすむその味わいとは
唐揚げの親戚、あるいは宮崎県のご当地唐揚げともいわれるチキン南蛮。唐揚げとは違った独特の世界があることは、以前にもご紹介したことがあります。唐揚げとはまったく別の料理だとする考え方もあるようです。
チキン南蛮好きの人にその魅力を聞いてみると「たっぷりのタルタルソース!」と答える人も少なくありません。タルタルソースをこよなく愛する”タルタリスト”と呼ばれる人たちにとっても、外せない料理のひとつのようです。今回はそんなタルタルソースにスポットを当ててご紹介してみましょう。
東京・銀座の歌舞伎座から徒歩で1分ほどにある『平成オペラ座』が今回のお目当て。いただいたのは「からあげ南蛮定食」(1,100円)です。
こちらのチキン南蛮には期待通りにたっぷりのタルタルソースがかけられているのですが、なんとこれがピンク色!見た目にも美しく、かわいらしいチキン南蛮をさっそくいただきましょう。
甘酢にくぐらせた唐揚げの上に、ピンクのタルタルソースがどっさり!この量だともはや、単なるソースというレベルを超越してメイン具材のひとつに思えてきます。店主の田村治崇さんによるとこのタルタルソースは「細かく刻んだしば漬けやラッキョウを使い、カツオ節で出汁をとっています」とのこと。ピンクはしば漬けによるものだったのです。
まずはそのタルタルソースをペロリとひと舐め。甘さと酸味のバランスが絶妙です。とくに酸味は爽やかで、しばらく口の中にその風味が滞留してくれて、食欲を加速させる印象。カツオ節によるものか、なんとなく和風な味わいがあります。
唐揚げは1個40gほどの大きさですが、箸で持ち上げるとけっこうな重さを感じます。タルタルソース分がプラスされているのでしょうか。ひと口ガブリといくと、タルタルソース、甘酢のおかげで衣がいい具合にしっとりしています。唇にも歯にも舌にも優しい食感。トロ~ンとした歯ざわりと舌ざわりがなんとも魅惑的で、すぐに飲み込むのがためらわれるほど。タルタルソースのしば漬けやラッキョウのシャキシャキ&コリコリ感がいいアクセントになっています。
肉+衣+甘酢+タルタルソースの一体感が実に見事。歯の先で軽く圧をかけただけで肉の旨みと、タルタルソースや甘酢の甘み・酸味がブレンドされながらじんわりと広がっていくようです。これはごはんがすすむ美味しさだと直感、思わずごはんにのせて食べてしまいました。タルタルソースの量が多すぎて、口の周辺にくっついてしまいますが、それもご愛嬌。
あっという間に唐揚げ4個はペロリ完食。タルタルソースがかなり余ってしまいますが、ここからが次のお楽しみです。千切りキャベツにからめて食べると、これまた激ウマ。普通のドレッシングやマヨネーズなどよりもずっと美味しく食べられます。
ごはんにも生野菜にも合うタルタルソースですが、こちらではディナータイムにも「からあげ南蛮」(880円)として提供されています。お酒のアテにもよさそうですよ。
【店舗情報】
平成オペラ座
■住所:東京都中央区銀座4-13-3 ACN東銀座ビル1F
■TEL:03-3248-8077
■営業時間:
ランチ/11:30~14:00(L.O.13:00)
ディナー/17:30~1:00(L.O.0:00)
■定休日:無休
■食べログ:平成オペラ座