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国内最大規模のCG関連シンポジウム「VC」と国際会議Pacific Graphicsが京都で合同開催

五十嵐悠紀お茶の水女子大学 理学部 准教授
VC2022と国際会議PG2022が京都で合同開催(HPより)

国内最大規模のコンピュータグラフィックス(CG)関連のシンポジウム「Visual Computing2022」と、著名な国際会議「Pacific Graphics2022」は、どちらも本年で30回目の記念すべき節目を迎える。この節目に、「CGKyoto2022」として2022年10月5日(水)~10月8日(土)に国立京都国際会館で合同開催となる。

CGおよび周辺分野の国内最先端のみならず、世界の最先端にも触れることができる、またとない機会だ。Visual Computing 2022は現地開催のみ(オンライン配信なし)、Pacific Graphicsは現地およびオンラインのハイブリッド開催である。

国際会議「Pacific Graphics」とは

国際会議であるPacific Graphicsとは、CG分野においてトップカンファレンスである「SIGGRAPH/SIGGRAPH Asia」「Eurographics」などと並んで注目される国際会議の1つであり、採択された論文は、Eurographicsと同じく、権威ある学会誌「Computer Graphics Forum (CGF)」にも掲載となる。これまでアジア地域を中心とした国で開催されてきており、日本では、2001年・2008年の東京、2016年の沖縄に続き、2022年記念すべき30回の節目に、京都で開催されることとなった。

国内外のトップクラスの技術が4日間に凝縮されており、国際基準の査読を通過した口頭発表(フルペーパー、ショートペーパー)と招待講演者によるKeynoteのプログラムがWebで公開されている。

今年度のKeynoteでは、CG業界を牽引する3名の講演者が予定されている。

・Mirela Ben-Chen (Technion)

・Hao Li (MBZUAI/Pinscreen)

・Rana Hanocka (University of Chicago)

国内シンポジウム「Visual Computing」とは

Visual Computing(VC)は、コンピュータグラフィックス(CG)および周辺分野における国内最大規模のシンポジウムである。関連分野における学術界と産業界を橋渡しする役割を担っており、毎年、大学関係者や研究者だけでなく、産業界からも多く参加する。

厳正な査読により選別された学術研究・技術開発成果に関する「研究発表(口頭発表)」や、今後が期待される萌芽的な研究開発に関する「ポスター発表」が行われるほか、国内外の最前線で活躍中の方々による「特別講演」や著名な国際会議で発表された最新の研究成果を紹介する「国際会議招待セッション」、企業などの実制作現場における最新事例を紹介する「企業講演セッション」などを盛りだくさんなプログラムとなっている。

10月7日の特別講演では、「特撮監督 尾上克郎氏が語る、特撮・VFXのいま」と題して、『シン・ウルトラマン』で准監督つとめた尾上 克郎 氏 (特撮監督・株式会社特撮研究所専務取締役)による講演が予定されている。

また、初日の10月5日には、併催イベントとして「デジタルヒューマン」を主軸とした国内外のアーティストや研究者の方々を講演者として迎えた講演型ワークショップ「Digital Human Workshop at CG Kyoto 2022」(ファーウェイ・ジャパン主催)が予定されている。本ワークショップは無料で現地にて誰でも聴講可能である。(要事前登録制)

世界の最先端にも触れられる機会。学生は参加費が無料!

このように、コンピュータグラフィックスおよび周辺分野の国内最先端のみならず、世界の最先端にも触れることができる、またとない機会である。

CGKyoto2022のConference General Chairであり、Pacific GraphicsのConference Co-chairである早稲田大学の森島繁生先生は、「これまで以上に学会の質を高めるため、アカデミアと産業界の垣根を取り払うという信念のもと、現地委員会の運営を行ってまいりました。この世界的な2つの学会が合同で開催されることで、より多くの参加者を集め、コミュニティを重視した活動を行います。日本文化発祥の地である京都で、関係者の皆様の多大なるご協力を得て、「史上最高のカンファレンス」となるよう、全力を尽くしてまいります。」と熱く語る。

Visual Computing2022の実行委員長である東京都立大学の向井智彦先生は、「コンピュータグラフィックスおよび周辺分野の国内最先端のみならず、世界の最先端にも触れることができる、またとない機会となります。 ぜひCG Kyotoに参加いただき、国内外のトップクラスの研究成果について討論いただくとともに、多くの研究者、制作者、そして将来を担う学生との交流を深めることで、皆様の研究開発、制作活動の発展の契機となることを期待しております。」と話す。

PG2022, VC2022共に、学生は発表者・聴講者問わず、参加無料となっている。ぜひ一部しか参加できない人も気軽に参加してみて欲しい。

<CG Kyoto2022(PG2022+VC2022)開催概要>

■日程  :2022年10月5日(水)~10月8日(土)

■開催場所:国立京都国際会館(現地開催)

■内容

3つのイベントが「CG Kyoto」として併催されますので詳細は、各Webサイトにてご確認をお願いいたします。

 ◎Digital Human Workshop at CG Kyoto 2022 10月5日(水)

 ◎Pacific Graphics 2022 (PG2022)  10月5日(水)~10/8(土) 

 ◎Visual Computing 2022 (VC2022) 10月6日(木)~10/8(土) 

■参加申込

上記サイトよりそれぞれお申込みください。

https://cgkyoto.org/の[GET TICKETS]からそれぞれの登録ページへの

リンクがあります。

学生(事前登録必須):無料

教員・一般     :有料(10/5のWSは無料)

※有料価格についてはそれぞれのサイトよりご確認ください

※VC2022とPG2022の両方にご参加予定の方には、相互参加割引(20,000円OFF)を用意しています。

(各種メーリングリストに流れている参加募集案内より必要箇所を抜粋)

お茶の水女子大学 理学部 准教授

東京大学大学院工学系研究科博士課程修了.博士(工学).日本学術振興会特別研究員PD, RPD(筑波大学), 明治大学総合数理学部 専任講師,専任准教授を経て,現職.未踏ITのPM兼任.専門はヒューマンコンピュータインタラクションおよびコンピュータグラフィックス.子ども向けにITを使ったワークショップを行うなどアウトリーチ活動も行う.著書に「AI世代のデジタル教育 6歳までにきたえておきたい能力55」(河出書房新書),「スマホに振り回される子 スマホを使いこなす子 (ネット社会の子育て)」(ジアース教育新社),「縫うコンピュータグラフィックス」(オーム社)ほか.

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