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日米のタイガースが同じ年に日本シリーズとワールドシリーズで優勝はあるのか。今年はその可能性あり

宇根夏樹ベースボール・ライター
デトロイト・タイガース Oct 2, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 阪神タイガースは、セ・リーグの2位として、10月12日から始まるクライマックス・シリーズのファースト・ステージに臨む。相手は、横浜DeNAベイスターズだ。

 デトロイト・タイガースは、ワイルドカードの3番手として、ポストシーズンに進出。ワイルドカード・シリーズでヒューストン・アストロズをスウィープし、ディビジョン・シリーズはクリーブランド・ガーディアンズと対戦する。こちらは、10月5日(日本時間6日)からだ。

 日米のタイガースがどちらもポストシーズンに進んだ年は、これまで、2013~14年しかなかった。今年が3度目だ。

 揃い踏みが2年続いた後、途絶えていた理由は、デトロイト・タイガースにある。

 阪神タイガースは、2015年以降の10年間に7度、ポストシーズンに進出している。進めなかった3度のうち、2020年はリーグ2位だ。この年、セ・リーグはクライマックス・シリーズを開催しなかった。

 一方、デトロイト・タイガースは、2011~14年に地区4連覇を飾った後、ポストシーズンから遠ざかっていた。

 2013年のデトロイト・タイガースは、3勝2敗でディビジョン・シリーズを勝ち上がり、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズに進んだが、2勝2敗から連敗を喫した。この年、阪神タイガースは、クライマックス・シリーズのファースト・ステージで敗退。広島東洋カープにスウィープされた。

 2014年は、デトロイト・タイガースがディビジョン・シリーズで0勝3敗。阪神タイガースは、クライマックス・シリーズのファースト・ステージとファイナル・ステージの計6試合を無敗―5勝0敗1分――で通過し、福岡ソフトバンク・ホークスと対戦した日本シリーズの第1戦も勝利を収めたものの、そこから4試合続けて敗れた。第1戦は6得点ながら、第2戦以降は4試合で計4点しか挙げられなかった。

 日米のタイガースが同じ年に日本シリーズ優勝とワールドシリーズ優勝はなく、同じ年に日本シリーズ進出とワールドシリーズ進出も皆無、ということだ。

 なお、デトロイト・タイガースのワールドシリーズ進出(リーグ優勝)は11度、優勝は4度。それぞれの直近は、2012年と1984年だ。阪神タイガースは、昨年、6度目のリーグ優勝と2度目の日本シリーズ優勝を飾った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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