クリスマスのサンタクロースが不適切保育に!?子どもたちをとりまく「クリスマス会事情」
こんにちは!保育士のはるです(@hr_hoiku)
12月に入り街中はすっかりクリスマス!ツリーが飾られていたり、イルミネーションが灯されたりと大人も子どもも楽しみな季節ではないでしょうか。
そんなクリスマスですが、子どもにとって楽しみな反面、近年はクリスマス会も不適切保育にあたらないか悩むような事例も出てきました。
子どもたちをとりまく「クリスマス会」事情についてお話します。
クリスマス会は不適切保育になる?
子どもたちにとって楽しい思い出やクリスマスの由来を知ることができるクリスマス会。とはいえ、不適切な内容や方法で行われると問題が発生することもあります。
サンタクロースによる子どもへの心理的負担
サンタクロースの登場時に大きな音を出したり、サンタクロースの登場により泣いている子どもに対して無理やり写真撮影を行ったり、接触をさせたりする場面も実際にみたことはないでしょうか。
子どもたちに思い出を作ってほしいがあまり、「サンタさんにタッチしてこよう」と促すこともあるかもしれませんが、結果としてサンタが怖いという印象だけが残ってしまう場合も。
クリスマスの装飾による安全性への配慮不足
小さな部品(飾りや装飾品)を使用し、それを子どもが口に入れる危険を考慮していなかったり、年齢に合わないプレゼントを渡すことによって誤飲やケガにつながるリスクを無視してしまうこともあります。
クラスで考えてこのプレゼントを渡そう!となったのに、園長先生に変更された。などはよくある話ですね。
クリスマス会での長時間の拘束
クリスマス会のリハーサルや出し物の練習を過度に求めたあまりに、子どもが疲れてしまったり、年長児に歌や出し物で過度な叱責を行ったり。
発表会を兼ねている保育園もあるとは思うので、「クリスマス会までにやらなきゃ」がいきすぎてしまう可能性もあります。
クリスマス会を楽しむためには?
様々な背景を持つ子どもたちが入園している保育園。
・子どもがサンタクロースを怖がった場合、無理に触れさせない。
・宗教的背景や家庭の方針を事前に保護者に確認し、行事への参加を強制しない。
・飾りは固定し、子どもが引っ張ったり触ったりしても安全な配置を心がける。
といった配慮が必要になってきたのかなと思います。
保育士間で行事の目的と進行を共有し、子どもにとって「楽しく」「安全」で「負担のない」イベントとなるよう協力することが大切です。
クリスマスが子どもたちにとって特別な思い出になる行事になるといいですね。