保育士をしていて驚いた保護者からの要望3選!「さすがにそれは好き嫌い……」
こんにちは!保育士のはるです(@hr_hoiku)
学校を卒業して保育園で働くようになってから10年以上、関わった子どもたちのことは今でも覚えていますし、それと同時に保護者のこともよく覚えています。
仲が良かった保護者、趣味があった保護者、一緒に泣いて成長を喜んだ保護者……良い思い出がたくさんですが、親になってから思い返せば「あれは強烈だったなぁ」という保護者も。
そんな保育士をしていて驚いた保護者の要望を3つ紹介します。
それはただの好き嫌い……
保育士として働くうえで、子どものアレルギーについて理解し、適切に対応することは非常に重要です。
アレルギーは、命に関わることもあり、食事の際に机をわけたり、配膳の際には担任間でダブルチェックを行ったり。動物アレルギーのお子さんの場合は散歩のときに保育者と必ず手をつなぐといった配慮も行いました。
当時働いていた保育園の新入園児面談の時に、お子さんにアレルギーがあるという方がいらっしゃいました。
兄弟での入園だったので、2名のアレルギー面談を栄養士と一緒に3人で行った時のお話。
「うちの子には納豆アレルギーがあるんです」
「では大豆製品も含めてしょうゆなどの調味料も除去の方向が良いでしょうか?」
「いえ、納豆だけです」
「調味料は平気ということでしょうか?」
「いえ、納豆だけです。豆腐も大豆も食べられます」
「納豆菌かな……?妹さんがアレルギーなのでしょうか」
「いえ、姉妹ともにアレルギーです」
「あ、そうなんですね……実際に食べられるとじんましんなどがでるのでしょうか?アレルギーの場合は医師からの診断書もお願いしているのですが、入園までに提出をお願いします」
「いえ、食べても何も出ません。私が吐いてしまうんです」
「ん?」
「だから!私が納豆のにおいで吐くんです!だからアレルギーなんです!」
どうやらお母さんが昔から納豆が苦手で、納豆のにおいをかぐと吐いてしまうから保育園で子どもに食べさせないでほしいとのこと。
除去食は医師の診断書がないと難しいことを伝えると、そのまま入園辞退されました。他の園で対応されたのか気になります。
運動会の日程を変えて!
運動会まで残り1ヶ月、暑さもあるので室内で子どもたちと一緒にパラバルーンの活動を楽しんでいた時のこと、Aちゃんのママがお迎えに来た際に「運動会で行うパラバルーンの練習をしたんです」とお話しました。
すると「あ、運動会の件なんですけど、10月26日ではなくて19日にしてもらってもいいですか?」とお返事が。
「えっと、19日の土曜保育をご利用ということですか?」
「いえ、運動会のある26日、私の妹の結婚式なので運動会を19日に変更してもらっていいですか?出られないので」
「年間行事予定に26日と記載しているのと、会場を借りているのでそれは無理です……」
「え!?どういうことですか!?」
変更はできないことを伝えたのですが「園長に相談します!」と子どもの手を引いて事務所へ向かったAちゃんのママ。事務所から聞こえるのはAちゃんママの怒鳴り声。
「運動会の日程って保護者の一存で変えられるものなんですか?」と思わず先輩に確認しましたが、もちろんNO。結局Aちゃんは参加しなかったのですが、その後も何かと要望を言われ戸惑った記憶しかありません。
それは幼児教室に行ってほしい
当時働いていた保育園は毎日散歩に出かけてどろんこになって帰ってくるような保育園。もちろん保育士も同じでジャージのお尻がすり減るくらい斜面に上って滑り降りたりしたこともありました。
そんな自然と一緒に楽しむことを活動に取り入れていた保育園に入園してきたBくん。2歳児クラスの5月、懇談会の場でそれは起こりました。
「保育園で散歩にばかり行っているようなのですが、英語やひらがなはいつからはじまるのでしょうか」
5歳児には英語のカリキュラムがあり、ひらがなは子どもがやってみたい!と思ったらできるように幼児クラスにぬりえや運筆などと一緒においてあることを伝えたところ「2歳児からひらがなを教えてもらっていいでしょうか」との返答が。
「2歳児は歌や絵本の読み聞かせ、会話を通じて言語能力を獲得したり、パズルやブロック遊びなどを通じて手先の発達を促している時期なので、鉛筆を持つというのは早いかと」
「2歳児でひらがなができる子はたくさんいます!」
その後も以下に2歳児でできるようになるかを語りだしたBくんのママ。結局保育方針をお伝えし、その場は解散となりましたが、だったら幼児教室に行ってほしい……と頭を抱えた出来事でした。
保育園の思い出は楽しいことが圧倒的に多いですが、中には大変だったなぁと思うことも。世の中には様々な考えがあるのだなと、日々勉強になる事ばかりです。