深みのあるエスプレッソ珈琲を飲みながら、ぼーっとしたり、新聞を読んだり……。

出勤前やお昼休憩などに、一人で静かにくつろげる喫茶店があると嬉しいですね。

船場センタービルの2号館にある「スカーレット」さんは、静かなひとときを過ごすのにぴったりな純喫茶です。昭和レトロなお店の魅力とともにご紹介します。

静かにのんびりできる純喫茶「スカーレット」

「スカーレット」は、船場センタービル2号館のB2階にある小さな純喫茶。
堺筋本町駅のすぐ近くにあります。

店前の看板がとってもかわいいです。

入り口にはたばこのラックがどーんと置かれていて、昭和レトロな雰囲気が漂います。

大阪万博が開かれた1970年に創業した喫茶店で、船場センタービルが出来たときからあるのだそうです。

カラフルな照明や丸い窓、椅子など……。一つ一つにこだわりを感じます。
小さな店内には、現代ではなかなか見ることのできないデザインが溢れていました。

カウンターメインの喫茶店とあってか、お邪魔したときは一人のお客さんばかりでした。 常連さんが多いようでしたが、静かにのんびりしている人が目立ちます。

落ち着いた雰囲気に溶け込んで、ゆっくり静かに過ごせました。

店内にはマコちゃんがいっぱい

「スカーレット」の店内には、あちこちにかわいいキャラクターがいるんです。

このイラストのタッチに見覚えがある方は多いのではないでしょうか！

手塚治虫先生がデザインされた「マコちゃん」というキャラクターです。

大阪の珈琲焙煎会社の創業者さんが手塚治虫先生と同級生だったことから、そこの珈琲屋さんのために描かれたマスコットキャラクターなのだそう。 その珈琲焙煎会社は閉業されることになりましたが、別の同業者さんが「マコちゃん」を引き継がれました。

「スカーレット」で飾られているマコちゃんも、手塚プロダクション公認で、大切に飾られています。 マコちゃんに会える場所は、現在ではかなり少ないようですよ！

「かわいく撮ってあげてくださいね」と店員さん。
マコちゃんへの愛を感じて、私もほっこりしたのでした。

一日の始まりに本格的なエスプレッソ

今回注文したのは、モーニングセット。

開店から11時までの時間は、本格的なエスプレッソとバタートーストを320円で食べることができます。 お財布に優しくて、有りがたいですね。

手動のエスプレッソマシンで淹れる珈琲は、香り高く深い味。
決して苦すぎず、ブラックでも飲みやすい珈琲です。

バタートーストも期待していたとおりの美味しさでした。

このモーニングをいつもの仕事前に味わえるって贅沢だな〜と。 静かなお店なので居心地が良く、堺筋本町で朝を過ごす予定を見つけたくなるほどでした。この近くで働く人たちの隠れ家的スポットとして、昔から愛されているのだろうと思います。

マコちゃんに癒やされながら、静かにリラックスする朝を味わってみませんか？