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【大阪市浪速区】旨くて安くて元気でる!新世界の立ち飲み屋さんで串カツとビール

草葉はるねライター(大阪市)

大阪・新世界の串カツをもっと身近にしていきたい。と思い立ち、通天閣の周辺を散策してきました。


今回は、「やまと屋5号店」さんをご紹介します。


串カツはもちろん、定番の肴から珍しい一皿までメニューの幅が広く、あれもこれも安い。近所にあったら最高だなあと思う立ち飲み屋さんです。

新世界のど真ん中「やまと屋5号店」へ

通天閣の周辺を歩いていると、優雅な横顔でスイ〜っと。

すっぽんです。立ち飲み屋の店前に置かれた水槽の中を2匹のすっぽんが元気よく動き回っていたのです。すっぽんと目が合ったとき、図々しいですが呼ばれた気がしました。

というわけで、こちらが「やまと屋5号店」さんです。通天閣とジャンジャン横丁の間くらいの位置にあります。

中へ入ると懐メロが流れていました。音楽に合わせるように、店内の水槽ではどじょうがピョッン!と跳ねたり、スイスイ潜ったりしているではありませんか。すっぽんの次はどじょうときて、こちらは飲み食いする前からご機嫌です。

席は、L時のカウンターになっています。

おいしい串カツがどれも安い

早速、生ビール(450円)から始めます。

あっという間にどて焼き(350円)もきました。

ぷるぷるです。白味噌で煮込まれていて、どこか優しい味付けなのだけど、ビールによく合う濃さを感じます。おいしくてビールがすすみます。

ビールとどて焼きではじめるのが、やっぱり好きです。どて焼きはお店ごとに味付けや肉の感じが違うので、飽きる気配がありません。そんなことはありませんか?

串カツは、えび・なす・チーズ・牛・しいたけを食べました。衣がサクサクで、軽すぎず重すぎない感じがちょうど良い。これぞ食べたかった串カツです。こちらの串カツはどれでも110円なのです。安いですね。

串カツメインでいくのも良さそうなのですが、メニューがとにかく多いので一品料理も食べてみたくなります。

泉州の郷土料理「がっちょの唐揚げ」

壁に貼られたメニューを眺めていると、「がっちょの唐揚げ」という文字が目にとまりました。

「がっちょ」の正体が気になりスマホで調べてみると、大阪湾で穫れるいくつかの種類の魚をまとめてそう呼ぶとありました。定番料理は唐揚げで、大阪・泉州の郷土料理とのこと。お酒の肴やおやつとして食べられてきたそうです。がつがつ餌を食べるから「がっちょ」と呼ばれるようになったのだと。こうしてひとつ知識が増えました。

早速注文しました。こちらです。

小さな魚ですが骨っぽい感じがなく、ふわっとした食感がありました。そのまま食べてもおいしいのですが、ポン酢と紅葉おろしをつけて食べると、一気にお酒の肴感が増します。

大阪にはこんな唐揚げがあったのか、面白いなあと。大阪市のキタで飲み食いすることが多い私はこれまで「がっちょ」を知らなかったわけですが、ミナミで思いがけず出会うことができて嬉しく思ったのでした。やはりいろんな酒場へ行くと発見があって面白いですね。

「やまと屋5号店」は、串カツやどて焼きはもちろん、魚料理や一品料理も揃う楽しいお店でした。気軽に立ち寄れる安さも魅力です。お店には観光客から常連さんまでさまざまな方が来られていて、1人か2人連れのお客さんがほとんどでした。ふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

やまと屋5号店
住所:大阪市浪速区恵美須東2丁目4-16
電話番号:06-6644-4105
営業時間:10:30〜21:30
定休日:木曜日
※営業時間や定休日、代金などは変更される可能性があります。

ライター(大阪市)

純喫茶・大衆酒場・銭湯など、ノスタルジックな空間が大好き。懐かしくてときめく何かを求めて、西へ東へ散歩しています。

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