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【ワイルドカード決定戦】「韓国の中村晃」が決勝打 KTが準プレーオフに進出<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
決勝打のチョ・ヨンホ(写真:kt wiz/初報から差し替え)

全10球団中、上位5チームが今年のチャンピオンを懸けて戦う、KBOリーグのポストシーズンがスタート。公式戦4位のKTウィズと5位のKIAタイガースがKTの本拠地・スウォンKTウィズパークで対戦した。

試合はKTが3回裏、1死一、二塁で1番チョ・ヨンホのライトオーバーのタイムリー二塁打で2点を先制。さらに3番アンソニー・アルフォードのヒットとライトのエラーで、二塁走者のチョ・ヨンホが生還し3-0とした。

追うKIAは4、5回に1点を挙げて1点差に。両チームとも先発投手をリリーフに投入する総力戦は、3-2の接戦で後半戦に突入した。1点リードのKTは8回裏、2死満塁で7番ペ・ジョンデが走者一掃の二塁打を放ち、大きな追加点をあげた。

試合は6-2でKTが勝利。KTの先発ソ・ヒョンジュンが5回1/3を投げて被安打5、失点2(自責1)で勝ち投手になっている。

決勝打を放ったチョ・ヨンホは、中村晃(ソフトバンク)の打撃フォームを参考にしている32歳の外野手。チーム不動の1番打者として今季は打率3割8厘を記録し、自身初の打率3割に到達した。

チョ・ヨンホの打撃フォーム(写真:kt wiz 中継画面から提供)
チョ・ヨンホの打撃フォーム(写真:kt wiz 中継画面から提供)

(関連記事:ソフトバンク・中村晃の打撃フォーム「完コピ」を目指す韓国の打者 32歳で初の打率3割へ

4位のKTには1勝のアドバンテージがあり、ワイルドカード決定戦を2勝として準プレーオフ進出が決定。KTは16日から3位のキウムヒーローズとキウムの本拠地・コチョクスカイドームで対戦する。準プレーオフは5戦3先勝制。準プレーオフにアドバンテージはない。

◇10月13日(木)の結果

・ワイルドカード決定戦第1戦

 KT 6 - 2 KIA(スウォン)

 勝:ソ ヒョンジュン

 敗:ノリン

⇒ 2022年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◆「NC監督代行が監督に」

NCダイノスはカン・イングォン監督の就任を発表。同監督は今季途中にヘッドコーチから監督代行に職責が変わり、来季からは正式に監督を務めることになった。またハンファイーグルスはチョン・ミンチョル団長(元巨人)が辞任し、ソン・ヒョク氏が新団長(GM)に就任したと発表した。ソン新団長は2020年にキウムヒーローズの監督を務め、今季はハンファの戦力強化コーディネーター職に就いていた。

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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