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「準備OK」。日本代表・立川理道、イタリア代表戦も出たかった?【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
防御力とパススキルが魅力(写真は2017年)。(写真:アフロ)

 ラグビー日本代表の立川理道が、今年6月のツアー勝ち越しに向け静かに牙を研いでいる。

 身長180センチ、体重95キロの28歳で、日本代表では2015年のワールドカップイングランド大会で歴史的3勝。2016年秋のツアーでは共同キャプテンの1人となった。

 同年からサンウルブズ(国際リーグのスーパーラグビーに日本から参戦)へも加入し、2017年は同クラブでキャプテンを任された。

 今季はスーパーラグビーにシーズン中にひざを手術。5月下旬にサンウルブズのゲームへ復帰し、6月からすでに事前合宿を終えていた日本代表へ合流した。

 帯同し始めて間もないなか迎えた6月9日のイタリア代表戦は、スタンドで観戦(大分銀行ドームで34―17で勝利)。16日の兵庫・ノエビアスタジアム神戸での同カードも欠場したが(22―25で敗戦)、その3日前に取材に応じた本人は「僕はいつでも準備OK」。23日、愛知・豊田スタジアムでのジョージア代表戦へは是が非でも出場したいようだ。

 取材時は、現在の日本代表の充実ぶりなどについても語っている。

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――状態は。

「僕はいつでも準備OKです。僕ら遅れてきたメンバーは日々の練習からしっかりとアピールする。いいコンディショニングはできていると思います。練習は(試合出場の)メンバー中心になっていますけど、メンバー外も練習中から積極的にプレーしている。そこは継続的にやることが大事ですし、僕、布巻(峻介)がリーダーシップを取ってやっています」

――復帰後のサンウルブズでのプレー、素晴らしかった。

「膝の不安も取れました。ブランビーズ戦では久々のフル出場で久々の12番(本職のインサイドセンター)でしたが、自分のなかでの感覚は戻ってきました。(首脳陣は)そういうところも評価してくれている。チャンスが来た時にいいパフォ―マンスができるような準備を、いま(取材時)からやっておかないと。

 いまの段階でコンディションはいい。いち早く試合に出たい。スーパーラグビーを含め試合時間は得たいと思っていて、(首脳陣は)その意見も聞いてくれています。もちろん同じポジションにいい選手はいますし、今年のテストマッチに限りもある。出たいのは出たいですが、継続してアピールしていく」

――立川選手はいま、離脱中に固定された主力メンバーとのポジション争いへチャレンジしているのだと思われます。日本代表の状態をどう見ますか。

「僕は先週くらいに帰って来たばかりですが、充実した合宿ができたのではと思っています。それが第1戦の結果にも繋がった。準備が結果に繋がることを、皆が感じたと思います。エディージャパンの時(イングランド大会に挑んだエディー・ジョーンズ前ヘッドコーチ政権下)もそうでしたけど、ワールドカップに向けては準備が大事で、2015年のメンバーもそのことを結構、言っています」

――ちなみに今年6月の「準備」では、どういった点がよかったですか。

「自分たちのプランを信じて、それを皆がわかった状態で戦えていて、イタリア代表への対策もできた。うまくいかない時間帯もパニックを起こさず、システムを貫いた。それは自信にしてもいい」

――出たらどんなプレーをしたいか。

「求められているものは、10番(スタンドオフ)であれ12番であれ、ボールを持った時に脅威になること、ディフェンスをリードすることだと思う。そこは自分の強みだとも思っていますし、アピールしたい。スーパーラグビーでもアピールしていきたいです」

――2019年のワールドカップ日本大会へは、どんな積み上げが必要ですか。

「いまやっていることの積み上げが大事になると思います。戦術はいまのものがベースになると思いますし、数値的にいいものが出ている時とそうでない時の結果もはっきりしてきている。キックの比率、ディフェンスの精度は向上してきていると思うので、これを大事に、崩さずにやっていきたいです」

 イングランド大会時には相手選手の特徴をつぶさに分析し、34―32で勝った南アフリカ代表戦ではタックルの苦手な選手へ果敢にアタックした立川。キックを使う現体制の戦術に関しては、蹴った球を奪い返すまでのプロセスに手ごたえを感じているという。ジョージア代表戦でジャージを着れば、チャンスメイクのためのスキルと危機管理能力を発揮されたい。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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