緑が濃くなり、たくさんの花が咲く春。今の時期は一年で最も多くの人がガーデニングに気持ちが向く季節です。春の花を楽しんでいるところではありますが、園芸店には既に夏の花が並んでいます。夏の花はもう少し後で植えればいいんじゃない？ そう思われそうですが、結果をしっかり出したければなるべく早く植えておくことをおすすめします。

夏の花を早く植えるのがオススメな理由

気象庁の予想では2024年も暑い夏になりそうです。夏と言っても、近頃は５月、６月でも暑い日がありますよね。気候は常に不安定、ガーデナーにとっては雨が降ったらせっかくのお花がダメになる、長持ちしない、加えて高温になれば蒸れて植物自体が枯れてしまう、そんな経験はありませんか？

植物を成長させるには、まず「根」を育てるのが一番です。暑くなる前に、一日でも早く植えて根を張らせましょう。

根が張る手助けをする

私は植えた初期は液体活力剤のリキダスを使用しています。液体肥料の効果を得るには、与えるタイミングがポイントになります。活力剤を水で薄めたもので水やりをするのですが、必ず土が乾いたタイミングであげます。根からしっかり吸い上げてもらうためです。

最近では気象環境が厳しいため、暑さ、寒さ対策にストレスブロックも使うようになりました。こういった活力剤を使って、植物の育成を早めるのもひとつの手です。

園芸品種を選ぶ

品種改良もかなり進んでおり、育てるのが楽、花もたくさん咲く、環境に対応した強い植物がたくさんあります。少しお値段が高いとしても、しっかり作られた苗は自宅で植えた後も強いと感じることが多いです。店頭で「暑さに強い」等、書かれている品種を選んでみてください。

４月に植えた夏の花を紹介します

フロックス

白のフロックスです。玄関先に置くために植えました。フロックスは花付が良く、次々咲くので寂しくなりません。

バーベナ

バーベナは秋まで咲き続けます。秋も暑い日が続けばかなり長い期間咲くことになります。

カネコ種苗さんは群馬県の企業、日本でも最高気温を記録するような場所柄、炎天下、酷暑、ゲリラ豪雨に耐え、かつ、お庭に生える綺麗な花を作っている、ということでしたので、フロックスとバーベナを植えてみました。どのくらい耐えてくれるのか、楽しみでもあります。

カリブラコア

カリブラコアはペチュニアと比べ小ぶりなお花で、秋まで咲きます。ハンディは小さな鉢でも大きな鉢でも育てられる、ということで玄関先に置くために小さな鉢に植えました。鉢いっぱいに咲いてくれるのはいいのですが、大きすぎると少し邪魔になる、場所が限られている方にもおすすめです。

ペチュニア

雨に濡れると花がダメになる印象が強いペチュニア。最近は雨に濡れても大丈夫なペチュニアが増えてきました。耐雨性、耐暑性がある品種に注目しています。４月に植えたのはバイプレイヤーですが、RRP（Rain Resistant Petunia　耐雨性ペチュニア）凛花子という新しい品種も育ててみたいと思っています。

スーパートレニアカタリーナ

PWのスーパートレニアカタリーナは毎年育てている夏の花です。１年草ですが、わがやでは地植えにしているものが春に芽吹いてきて数年になります。今年の新色、ラムレーズンを早速購入して植えました。

サンパチェンス

４月中旬に苗を購入（画像左上）、最初は小さい鉢から徐々に大きくしたほうが良さそうなのでスリット鉢に植え替えました。この後、さらに鉢増しします。ご覧の通り、すくすくと育っています。名前の通り、夏の暑さに強く、秋までたくさん咲きます。海外でも　'sun patient' （太陽に忍耐強い）と有名な花だそうです。

ゴールデンウィークスタートしました、夏のお花何を植えようかなと思われている方、夏に強い花をぜひお早めに植え付けてみてください。たくさんの花を夏に楽しみましょう。