縁切り！？良縁を結ぶ？パワースポット縁切り榎（えのき）とは？ 史跡を楽しむウォーキングコースをご紹介
縁切り…。突然聞くとびっくりするような言葉ですね。
ネガティブなイメージがある縁切りという言葉ですが、現在では悪い縁を絶ち切って良い縁を結ぶという意味もあります。縁が切れると言われ、パワースポットともいわれる縁切り榎は東京都板橋区にあります。では、縁切り榎とはどのような木なのでしょうか。
縁切り榎（えのき）
縁切り榎がある場所は東京都板橋区であり、江戸時代に徳川幕府が造った五街道の一つである中山道が通る、江戸を出発して最初の宿場である板橋宿です。板橋宿は旅人や旅人を見送る人、物資の往来などで人々が多く規模が大きい宿場でした。その宿場の一角に旗本（将軍に会う事が出来る石高が一万石未満の武士）の屋敷があり、そこに植えられていた樹齢数百年ともいわれる榎があり、枝が中山道を覆うように大きく張っていました。その榎の下を嫁入り、婿入りの行列が通ると不縁になったり、縁が短くなると言われ、縁切り榎と人々に言われるようになりました。
嫁入りの行列などはその榎の下を通らなかったとあり、江戸末期の皇女和宮が徳川家に降家の際には大きくうかいをして通過したという記録が残っているそうです。そして、一行にうかいをされても縁切り榎にはむしろが被せられたとあり、縁切り効果は絶大であったのかもしれません。しかし、当時は封建社会であり自ら離縁することが出来ない人々にとってはわらにもすがる思いであったようで、木に触れたり樹皮をお茶や酒に混ぜて飲むことで願いがかなえられると信じられたそうです。
現在の縁切り榎（えのき）は三代目
江戸時代に樹齢数百年であったた縁切り榎ですが、明治時代に焼けてしまったそうで現在の榎は二代目を経て三代目となる榎の若木があります。二代目は境内のコンクリートの石に埋められていますが、縁切り効果を期待する人に削られてしまうらしく小さくなってきているそうです。現在の三代目も木が削られないように保護されています。境内の神社は大六天神という関東地方に多い神社で、お社の中に初代の榎がまつられているそうです。
江戸時代には縁が切れると言われた縁切り榎ですが、近代以降は男女の縁を切りたい時だけでなく断酒、病気との縁切りや、悪縁を切って良縁を結ぶとも言われて信仰が広がり、予想する以上の多くの人々が訪れています。場所は旧中山道沿いの江戸時代では宿場の外れのような場所ですが、現在では商店街と住宅街の間にこぢんまりとあります。絵馬やお守りなどは道路向かいのそば屋さん他で販売されているので、そちらを購入して願い事が書かれた絵馬がたくさん奉納されています。
縁切り榎を楽しむウォーキングコースのご紹介
日頃の運動不足解消にはウォーキングが良いですが、何時ものコースではなく、たまにはご褒美ウォーキングとして出かけてみるのも楽しいです。短時間で歩ける5km、少し距離を頑張って7kmに挑戦、もっと頑張って10kmをこえるコースと3通りをご紹介します。自身の体力に合わせてご褒美ウォーキングを楽しみましょう！
1時間30分～2時間半：約5kmのコース
巣鴨駅を出発し巣鴨とげぬき地蔵商店街を抜けて板橋宿に至るコースです。板橋の名前の由来に納得しながら最後に縁切り榎に到着します（コースを紹介する関連記事はこちら）。帰りは都営三田線の板橋本町駅、バスでは大和町バス停（主な行き先：池袋駅、東武東上線ときわ台駅、高円寺駅、王寺駅、赤羽駅）があります。
2時間～3時間：約7kmのコース（日帰り温泉付き！）
上記の約5kmのコースを終了後、さらに先に進みます。大通りである環7通りを渡り国道17号に合流して北上し、約2kmを進んだ先に都内では珍しい現存する一里塚である志村の一里塚があります。
志村の一里塚を楽しんだらその場が都営三田線の志村坂上駅なのですが、10分弱歩くと日帰り温泉施設である前野原温泉さやの湯処（外部リンク）がありますので、さっぱりと汗を流す事もできます。都内では珍しいうぐいす色の濁り湯で源泉かけ流しを楽しめます。
巣鴨駅から板橋宿・縁切り榎までのコースの関連記事はこちら
5kmのコースの先のGooglemapはこちら（外部リンク）
4時間～5時間：約12kmのコース
たっぷり歩きたいという方には江戸東京日本橋を出発して板橋宿・縁切り榎までの約12kmのコースはいかがでしょうか？時速4kmで歩いたとすると約3時間のコースですが、名所・史跡が多く見られるので楽しみながら歩けるコースですので時間に余裕をもって歩かれると楽しいです。午前中に出発してランチを楽しむのも良いかもしれません。ゴールとなる板橋本町駅から1駅地下鉄にのって志村坂上駅までいき、上記の前野原温泉さやの湯処で日帰り温泉を楽しんでも良いですね。
自分のや体力に合わせて歩いて旅を楽しみましょう。
