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日本サッカー協会・田中道博専務理事が辞任。大仁会長はセクハラ疑惑を改めて否定。

川端暁彦サッカーライター/編集者
厳しい表情で記者会見に臨む大仁会長

10日、日本サッカー協会・田中道博専務理事の辞任が決まった。同日の協会理事会において承認されたためで、理事会終了後には大仁邦彌会長が記者会見を行った。

大仁会長は「田中専務理事は10月8日付けで辞表を提出し、10日付けでの退任となった。8月末より体調不良により自宅で静養しており、業務を行うのに支障が出る状態だった。9月30日には『復帰のメドが立たない。迷惑をかけるので辞任したい』との申し出があったので、『そう慌てずにゆっくり休めばどうか』という話をしていた。われわれとしても(辞任の申し出は)非常に残念に思っている。田中専務には日本サッカー、日本サッカー協会に大きく貢献してもらった。とりわけ財務面への基盤整備、公益財団法人への移行、都道府県協会の法人化にも大いに働いてもらっていた。大きな損失だと思っており、誠に残念に思っている」と語った。

「セクハラ疑惑に関する辞任ではないのか」との記者からの問いに対しては、「それは何回も田嶋副会長からも説明あったと思うが、そうした事実はありません。先日の報道は田中理事に相当なダメージを与えたのではないかと、私は個人的に思っている。日体協も、われわれも『それ(セクハラ)はない』ということを確認しています。そういう事実はなかったと思っている」と強い口調で断じた。

後任人事については未定ながら、「年内には決めたい」との意向も明らかにしている。

サッカーライター/編集者

1979年8月7日生まれ。大分県中津市出身。2002年から育成年代を中心とした取材活動を始め、2004年10月に創刊したサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の創刊事業に参画。2010年からは3年にわたって編集長を務めた。2013年8月をもって野に下り、フリーランスとしての活動を再開。古巣の『エル・ゴラッソ』を始め、『スポーツナビ』『サッカーキング』『サッカークリニック』『Footballista』『サッカー批評』『サッカーマガジン』『ゲキサカ』など各種媒体にライターとして寄稿するほか、フリーの編集者としての活動も行っている。著書『2050年W杯日本代表優勝プラン』(ソルメディア)ほか。

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