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台風10号は長丁場、次々と新たな台風の発生も? #専門家のまとめ

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
雲の様子(ウェザーマップ)

台風10号は紀伊半島の南海上にあって、台風としては、ぎりぎりの勢力(風の強さ)ですが、活発な雨雲を依然伴っていて関東甲信東海では線状降水帯が発生する可能性があります。熱帯低気圧に変わった後も、週明けまで長丁場の大雨に厳重な警戒が必要です。一方、日本のはるか南の海上や東の海上には熱帯低気圧があって、今後はともに台風に変わる可能性があります。台風シーズンはこれからが本番です。

ココがポイント

▼台風10号の影響で発生した線状降水帯は、鹿児島、宮崎、大分、徳島、香川、兵庫、三重の7県となっています。

三重県に『線状降水帯』発生 土砂災害や河川氾濫に厳重警戒 「顕著な大雨に関する気象情報」(ウェザーマップ)

▼越境台風が発生するのは数年に1個ありますが、日本に上陸したのは1997年19号、2015年12号の2個だけです。

【次の台風】は“越境台風”か トロピカルストーム「ホネ」 日付変更線を超え台風になるおそれ(MBC南日本放送)

▼きょう31日(土)午前9時、フィリピンの東海上の低圧部が新たに熱帯低気圧となりました。

台風10号に厳戒、来週は次の熱帯擾乱が北上する予想(Yahoo!ニュースエキスパート 杉江勇次)

エキスパートの補足・見解

雨と風の予想(ウェザーマップ)
雨と風の予想(ウェザーマップ)

日本のはるか東にある熱帯低気圧は、日付変更線を越え、週明けには越境台風となる可能性がありますが、すぐに北緯30度付近に到達するため、この位置から日本列島に近づく可能性はほとんどありません。一方、フィリピンの東海上にある熱帯低気圧は、今のところ、気象庁からは台風に発達するという情報は発表されていませんが、諸外国を含む種々の計算では、ほとんどのモデルが台風とみられるような勢力に発達することを示唆しています。

参考までに、上図は日本のGSMモデルの来週5日(木)夜の予想です。台風と思われる大きな渦巻きが日本の南に北上する予想です。来週後半はこの大きな渦巻きから目が離せません。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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