三重県に『線状降水帯』発生 土砂災害や河川氾濫に厳重警戒 「顕著な大雨に関する気象情報」
三重県北中部では線状降水帯が発生し、非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている。命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているとして、気象庁は31日(土)午後1時57分、「顕著な大雨に関する気象情報」を発表した。この情報は警戒レベル相当情報を補足する情報で、警戒レベル4相当以上の状況で発表される。
東海は台風10号周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっている。台風はこのあと、9月1日(日)かけて東海沖にほとんど停滞し、東海には暖かく湿った空気の流れ込みが続く見通し。そのため、さらに降水量が多くなるおそれがある。大雨による土砂災害、河川の増水・氾濫や低い土地の浸水などに厳重な警戒が必要だ。
大雨の警戒レベル4の避難指示が出た場合は、速やかに安全な場所へ避難し、また避難情報が出てなくても崖や川の近くや危ない場所には近づかないなど、安全を最優先に行動する必要がある。地元市町村の避難情報に従い、少しでも安全な場所への速やかな避難が重要だ。周りの状況を確認し、避難場所への避難が危険な場合は、少しでも崖や沢から離れた建物や浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保をするようにしたい。
■線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間 東海地方 岐阜県、静岡県、愛知県、三重県 9月1日(日)午前中にかけて <予報用語における線状降水帯の定義> 次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、 数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域。