ジャッジが1試合に3本のホームランを打ち、ヤンキースは10連敗を免れる。最後の二桁連敗は110年前
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8月23日、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、1回裏のソロ本塁打と2回裏のグランドスラムに続き、7回裏に再びソロ本塁打を打った。シーズン25本目、26本目、27本目のホームランだ。
ヤンキースは、9対1で勝利を収め、8月12日からの連敗を9で止めた。
今から110年前、ヤンキースは13連敗を喫した。1913年のことだ。その後、1シーズンに10連敗以上は、一度も記録していない。9連敗も、1982年を最後に途絶えていた。今回の連敗は、41年ぶりの長さということになる。
各チーム最後の10連敗以上は、見落としがなければ、以下のとおり。上から、最後の二桁連敗が遠い順に並べた。
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ヤンキース以外にも、今世紀に入ってから10連敗以上が皆無のチームはある。ただ、セントルイス・カーディナルスのストリーク――10連敗以上がないシーズンの連続記録――ですら、その長さはヤンキースの半分に満たない。
ちなみに、ベーブ・ルースがメジャーデビューしたのは、1914年だ。そこから、1919年のオフにヤンキースへ移るまでは、ボストン・レッドソックスでプレーしていた。
ジャッジの1試合3本塁打は、これが初めて。マルチ本塁打は通算32度目ながら、その前の31度は、いずれも1試合2本だった。
ルースのマルチ本塁打は、1試合2本が70度と1試合3本が2度。後者は、1930年5月21日のダブルヘッダー1試合目と1935年5月25日に記録している。現役最終年となった1935年は、ヤンキースではなくボストン・ブレーブスでプレーした。どちらの試合も、チームは敗れている。
もっとも、ルースの1試合3本塁打は、ポストシーズンも含めると、3度となる。1926年のワールドシリーズ第4戦と、1928年のワールドシリーズ第4戦だ。ワールドシリーズの1試合2本塁打は、1923年の第2戦と1932年の第3戦に記録している。
ジャッジは、まだ、ワールドシリーズでプレーしたことがない。
ヤンキースのワールドシリーズ進出は、松井秀喜がシリーズMVPを受賞した、2009年が最後だ。ジャッジは、2016年にメジャーデビューした。