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シーズン本塁打の球団記録を樹立するのは、彼だけじゃない!? 他の球団にも記録更新に迫る打者が…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ) Aug 15, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月27日、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)が、4回裏にダルビッシュ有(シカゴ・カブス)からホームランを打ち、シーズン本塁打のフランチャイズ・レコード(球団記録)を塗り替えた。このホームランは、シーズン42本目。メッツではそれまで、トッド・ハンドリー(1996年)とカルロス・ベルトラン(2006年)の41本塁打が最も多かった。

 今シーズン、ホームランの球団記録を樹立するのは、アロンゾだけではなさそうだ。ホルヘ・ソレーア(カンザスシティ・ロイヤルズ)はあと3本打つと、2年前にマイク・ムスタカス(現ミルウォーキー・ブルワーズ)が打ち立てた、球団記録の38本塁打を超える。マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)は、新記録まであと5本。エンジェルスの球団記録は、トロイ・グロス(2000年)の47本塁打だ。

 この他、コディ・ベリンジャー(ロサンゼルス・ドジャース)とクリスチャン・イェリッチ(ミルウォーキー・ブルワーズ)も、それぞれ、球団新記録まで10本以内としている。

筆者作成
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 ただ、数球団のシーズン本塁打記録が更新されたとしても、アロンゾの新記録は際立つ。MLBスタッツによると、ホームランの球団記録を樹立したルーキーは1938年以来だという。この年、ジョニー・リゾーが23本のホームランを打つまで、ピッツバーグ・パイレーツにはシーズン20本塁打以上の選手がいなかった。アロンゾと同じく、当時のリゾーもメジャーリーグ1年目だった。

 なお、アロンゾはあと11本のホームランを打つと、2年前にアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が作った、52本塁打のルーキー・レコードを塗り替える。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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