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ソフトバンク三軍ノーヒットノーランやられた! 昨季まで広島カープ所属の四国IL高知・藤井皓哉が快挙

田尻耕太郎スポーツライター
4番に座った井上。3打数無安打2三振に終わった(筆者撮影・今年4月のもの)

 5月9日、福岡ソフトバンクホークス三軍は四国アイランドリーグplusとの定期交流戦で高知ファイティングドッグスと対戦した。

【5月9日 定期交流戦 タマスタ筑後 288人】

高知     000011220 6

ソフトバンク 000000000 0

<バッテリー>

【高知】◯藤井――大原

【ソフトバンク】古谷、田上、●中道、桑原、村上、吉住――石塚、牧原巧

<本塁打>

なし

<スタメン>

【高知】8尾野 9有田 7サンフォ D吉岡 5大下 6萩須 3長谷部 2大原 4松尾

【ソフトバンク】6勝連 9舟越 7笹川 5井上 8早 2石塚 D荒木 3伊藤 4川原田

ノーノー藤井、121球10K

 高知の藤井皓哉投手(24歳)が無安打無得点を達成した。打者29人に対して3四球を与えただけ。121球の力投で10三振を奪った。

 藤井は昨季まで6年間は広島東洋カープでプレーをした。おかやま山陽高校から2014年ドラフト4位で入団。3年目には一軍デビューを果たした。4年目だった2018年6月6日の日本ハム2回戦(マツダスタジアム)の九回表に5番手として登板し、1回無失点と抑えてチームがその裏にサヨナラ勝ちし、プロ初勝利をマークしていた。

 2019年は一軍登板4試合のみもウエスタン・リーグでは26試合に登板して防御率0.33(2勝0敗6セーブ)と驚異的な数字を残したが、2020年は一軍登板なしでウエスタンでも27試合登板で防御率4.61と振るわずに同年オフに戦力外通告を受けた。広島時代の一軍通算成績は14試合1勝0敗1ホールド、防御率7.94だった。

 12球団合同トライアウトを受験するもNPB球団への移籍は叶わずに、四国アイランドリーグplusの高知と契約していた。

ソフトバンク三軍は11年目で初の屈辱

 一方のソフトバンク三軍は3~5番の中軸に高卒ルーキーの笹川吉康、井上朋也、早真之介を並べるフレッシュな打線を組んだが、歯が立たなかった。それでも笹川はチーム3出塁のうち2四球を選ぶ働きを見せた。

 また、2011年に設立されたソフトバンク三軍は同年から四国アイランドリーグplusの各球団と定期交流戦を行っているが、ノーヒットノーラン負けを喫したのは11年目で初めての屈辱となった。

 逆に高知ファイティングドッグス相手には2019年4月16日の高知市野球場での対戦で渡辺健史投手(現チーム打撃投手)が完全試合を達成している。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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