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竜王戦ドリーマー梶浦宏孝七段(26)2年連続準決勝進出! 羽生善治九段(50)100期挑戦ならず

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 7月9日。東京・将棋会館において第34期竜王戦本戦▲梶浦宏孝七段(4組優勝)-△羽生善治九段(1組4位)戦がおこなわれました。棋譜は公式ページをご覧ください。

 10時に始まった対局は角換わり腰掛銀の熱戦となり、22時12分に終局。結果は119手で梶浦七段の勝ちとなりました。

 梶浦七段は昨年、羽生九段に敗れました。

 今期は羽生九段の高い壁を乗り越え、2年連続でベスト4進出。挑戦者決定戦三番勝負をかけ、準決勝で永瀬拓矢王座(1組優勝)と対戦することになりました。

 昨年挑戦の羽生九段。今期はここで敗退が決まりました。

終局後コメント

梶浦七段「すごく難しくて。形勢自体もよくわかんないまま指してたんですけど。最後の方でと金ができて(109手目▲4三歩成)もしかしたらよくなったのかな、と思いました。(羽生九段に勝利は)そうですね・・・。とてもうれしく思います。(永瀬王座との準決勝は)奨励会に入る前ぐらいからすごいお世話になってて。将棋もたくさん教えていただいた先生ですので。こういった大舞台で対局ができるので、全力でがんばりたいと思います」

羽生九段「難しいと思いながら指してたんですが。ちょっとそうですね、なんか、動かざるをえない形になってしまって。ちょっとずつ苦しかったのかもしれません」

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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