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アイドルのウェストはなぜ58センチなのか。ChatGPTのCode Interpreterで考える

坂口孝則コメンテーター。調達コンサル、サプライチェーン講師、講演家
58センチはものすごく細いと思われるが(写真:アフロ)

アイドルのスリーサイズを見て、そう感じたことはないでしょうか。私は真面目な観点から、この問題に長年にわたって取り組んできました。私は経済や経営ついてい記事を書いたり研究したりコンサルティングをしたりしています。

アイドルを一つの経済主体と考えた際、アイドルのスリーサイズ=プロフィールは、経済主体の収益を決定する経済効果をもたらします。すなわち、スリーサイズを研究することは、経済そのものの分析であり、人間の根源を分析することです。

熱くなってしまいました。

ところで、数日前にChatGPTでCode Interpreter(コードインタープリター)が発表されました。さまざまな定義があるでしょうが、ここでは「ファイルからデータを分析してくれ、さまざまな分析を行ってくれる」ていどに定義しておきます。

そこで、私はアイドル527人のスリーサイズをChatGPTのCode Interpreterに読み込ませて分析をしてみました。

結果がこれです。

アイドル527人のバストのヒストグラム
アイドル527人のバストのヒストグラム

アイドル527人のウェストのヒストグラム
アイドル527人のウェストのヒストグラム

アイドル527人のヒップのヒストグラム
アイドル527人のヒップのヒストグラム

あきらかに、ウェストの分布がおかしいとわかります。特定の箇所に集中しすいているのです。

なお、私は以前の記事で、このウェストだけがおかしいのは、聖書の暗号か何かではないかと仮説を立てました。

ウェストが58センチの女性は、アイドルになる運命を背負っているのかもしれません。聖書にそのような記述があるかどうか、詳しいひとはご教示いただけると幸甚です

と、こう述べておきました。

やめておけばいいのですが、ChatGPTに質問してみました。

ChatGPTとの真剣な対話
ChatGPTとの真剣な対話

すると空気を読まないChatGPTからの回答は、このようなものでした。

1.虚偽申告:アイドルやエンターテイメント業界において、特定の体型やスリーサイズが理想化されることがあります。そのため、一部のアイドルが自分のスリーサイズを理想的な数値に近づけるために虚偽申告をする可能性があります。特にウエストは、女性の体型の「理想」に大きく影響する部分であるため、この部分で虚偽申告が行われる可能性が考えられます。

2.選択性バイアス:このデータセットはアイドルのスリーサイズに関するもので、アイドルは一般的に特定の体型や外見を持つ人々が選ばれやすいという傾向があります。そのため、一般人口の体型とは異なる分布になる可能性があります。

3.データの収集や入力の誤り:データの収集過程や入力過程で誤りが生じることもあります。例えば、一部の値が誤って記録されたり、単位の誤解があったりすると、データの分布が歪む可能性があります。

さらに厳しい意見も。

アイドルが自身のスリーサイズを捏造(誇張や偽装)する可能性は存在します。エンターテイメント業界では、特定の体型やスリーサイズが理想化され、人気を獲得するための要素とされることがあります。特に、アイドルやモデルのように、外見がプロフェッショナルな活動と直接関連する職業では、この傾向が顕著になることがあります。

それゆえ、一部のアイドルが自身のスリーサイズを誇張または低めに報告することで、一般的な「理想」により近づけようとする可能性があります。例えば、ウエストの数値を小さく報告することで、一般的に受け入れられた美の基準に合致する形象を維持しようとするかもしれません。

しかし、こうした行為は長期的には信頼性を損ね、ファンや一般の人々からの信頼を失う可能性があります。また、自分自身の体型やサイズを偽ることは、特に若いファンに対して現実的でない体型や美の基準を押し付ける可能性があり、これは健康や自己評価に悪影響を及ぼす可能性があります。

したがって、捏造や誇張は短期的には利益をもたらすかもしれませんが、長期的には個人の信頼性や影響力、そしてファンとの関係に悪影響を及ぼす可能性があります。

ChatGPTに「聖書の暗号」説は指示してもらえなかったのが残念でしたが、上記の仮説を提示してくれました。

なお、私はアイドルが嘘をつくはずはないと強く信じています。やはり聖書の暗号ではないでしょうか……。それはいいのですが、ChatGPTでCode Interpreterを使ってアイドルのスリーサイズ分析を行った経緯でした。

話を繰り返します。アイドルを一つの経済主体と考えた際、スリーサイズを研究することは、経済そのものの分析にほかなりません。ChatGPTでCode Interpreterは、さまざまな経済の側面に光をあて、そして誰もが分析できる可能性を秘めています。これからも大きく活用と発展が進むでしょう。

*説明するのも野暮ですが、「聖書の暗号」説については、あまり真剣にとらえないでください。

コメンテーター。調達コンサル、サプライチェーン講師、講演家

テレビ・ラジオコメンテーター(レギュラーは日テレ「スッキリ!!」等)。大学卒業後、電機メーカー、自動車メーカーで調達・購買業務、原価企画に従事。その後、コンサルタントとしてサプライチェーン革新や小売業改革などに携わる。現在は未来調達研究所株式会社取締役。調達・購買業務コンサルタント、サプライチェーン学講師、講演家。製品原価・コスト分野の専門家。「ほんとうの調達・購買・資材理論」主宰。『調達・購買の教科書』(日刊工業新聞社)、『調達力・購買力の基礎を身につける本』(日刊工業新聞社)、『牛丼一杯の儲けは9円』(幻冬舎新書)、『モチベーションで仕事はできない』(ベスト新書)など著書27作

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