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首位快走・藤井聡太三冠(19)に追いつけるか? 前期挑戦・永瀬拓矢王座(29)王将リーグ後半戦に臨む

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 将棋界の精鋭7人が総当りで対戦する第71期ALSOK杯王将戦・挑戦者決定リーグ。現在はいよいよ終盤を迎えつつあります。

 渡辺明王将(37歳)への挑戦権獲得の可能性が残るのは以下の4人です。

藤井聡太三冠(4勝0敗)

羽生善治九段(3勝2敗)

永瀬拓矢王座(2勝1敗)

近藤誠也七段(2勝1敗)

 現在4連勝でトップを走るのは藤井三冠です。

 11月19日の▲藤井三冠-△近藤七段戦で藤井三冠が勝って5勝0敗、2番手が3勝2敗となれば、最終戦を前にして藤井三冠の挑戦権獲得が決まります。

 前期挑戦者の永瀬王座は、ここから追いつくことができるでしょうか。

 11月12日。東京・将棋会館において▲糸谷哲郎八段(0勝4敗)-△永瀬拓矢王座(2勝1敗)戦がおこなわれます。

 糸谷八段はすでに陥落が決まっています。しかし将棋界では、リーグ陥落が決定した棋士が、挑戦や昇級を争う棋士を相手に全力を尽くして勝った例は、数え切れないほどあります。

 糸谷八段と永瀬王座の過去の対戦成績は糸谷2勝、永瀬4勝です。

 直近の日本シリーズ2回戦では永瀬王座が勝っています。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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