デビューから5登板続けて7奪三振以上は4人目。10年前の田中将大以来。6登板連続なら新記録
4月22日、ジャレッド・ジョーンズ(ピッツバーグ・パイレーツ)は、ミルウォーキー・ブルワーズを相手に6イニングを投げ、7三振を奪った。5回表の先頭打者、リース・ホスキンスにホームランを打たれたものの、それ以外はホームを踏ませず、6回表は2死満塁のピンチを切り抜けた。
ジョーンズは、2020年のドラフトで2巡目・全体44位指名を受け、今シーズン、3月30日にメジャーデビューした。ここまでの5登板は、いずれも5イニング以上を投げて自責点3以下(失点も同じ)。29.0イニングで奪三振率12.10と与四球率1.24、防御率2.79を記録している。
各登板の奪三振は、10(5.2イニング)、7(6イニング)、8(6.1イニング)、7(5イニング)、7(6イニング)だ。パイレーツのゲーム・ノーツなどによると、デビューから5登板続けて7奪三振以上は、1983年のホゼ・デレオン、2010年のスティーブン・ストラスバーグ、2014年の田中将大(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)に続き、1893年以降4人目。130年以上の間に4人だ。デビューから4登板連続7奪三振以上も、彼らしかいないという。ジョーンズと同じく、デレオンも、パイレーツの投手としてデビューした。
5登板を終えた時点のスタッツは、デレオンが39.0イニングで奪三振率9.92(43奪三振)と与四球率3.69、防御率2.31、ストラスバーグが31.2イニングで奪三振率13.64(48奪三振)と与四球率1.99、防御率2.27、田中は35.2イニングで奪三振率11.61(46奪三振)と与四球率1.51、防御率2.27だった。
6登板目の奪三振は、デレオンが6(8.1イニング)、ストラスバーグが5(5イニング)、田中も5(7イニング)なので、ジョーンズが次の登板も7三振以上を奪うと、1893年以降の新記録ということになる。ローテーションどおりにいけば、4月27日の試合でサンフランシスコ・ジャイアンツに対して投げる。
スタットキャストによると、ここまでにジョーンズが奪った39三振の3ストライク目は、スライダーが19球、4シームが17球、チェンジアップが2球、カーブは1球だ。スライダーの空振り率は、50%を超えている。
なお、ジョーンズの前の3人とも、そのシーズンの防御率は2.95未満だが、新人王は受賞していない。デレオンがナ・リーグ7位タイ、ストラスバーグが得票なし、田中はア・リーグ5位だ。
開幕ローテーションに入った田中とジョーンズと違い、デレオンのデビューは7月下旬、ストラスバーグは6月上旬だった。また、ストラスバーグと田中は、どちらも、右肘を痛めた。ストラスバーグは、8月下旬にシーズン終了。トミー・ジョン手術を受けた。田中は、7月上旬から9月下旬まで離脱した。それぞれ、108.0イニング、68.0イニング、136.1イニングにとどまった。