HSPは要注意?人間関係リセット症候群に陥りやすい人の特徴と陥りやすい時にすると良いこととは?
こんにちは、精神科医しょうです。
人間関係に疲れを感じたり、気の合わない人と接したりしなければならない時は、誰でもその関係性をリセットしてしまいたくなることがあるのではないでしょうか。
「人間関係リセット症候群」は突如、人との関係性をリセットしてしまいたいと感じたり、行動に移したりしてしまうことを示す造語の一つです。
人間関係リセット症候群は特に治療が必要な病などではないため、一人の時間を作ったり、休息を取ってリフレッシュしたりしていれば、症状は落ち着いてきます。
現代では、LINEやSNS、インターネットなどで24時間、誰とでも連絡を取ることが可能なため、便利な反面、常に誰かとつながっていることにストレスや負担を感じてしまう方も多くいます。
とはいえ、スマートフォンやパソコンを手放して生活を送ることは、なかなか難しいのも現状だと思いますので、自分自身で人との距離を調整しながら、過ごすことが必要になります。
今回の内容は「人間関係リセット症候群」について考えてみたいと思います。
「人間関係リセット症候群」に陥りやすい人の特徴は?
人間関係リセット症候群になりやすい人は、おそらく、良好な人間関係を築こうと、一生懸命に頑張ってきた人が多いのではないかと思います。
一生懸命頑張ったにも関わらず、分かってもらえなかった結果、「もういいや!」と投げ出してしまいたくなるのではないでしょうか。
積りに積もった感情が爆発した時に「人間関係リセット症候群」として、行動に移してしまうのだと思われます。
では、具体的にどのような人が人間関係リセット症候群に陥りやすいのでしょうか?
・常に他人ファースト
自分の思いや感情ではなく、常に他人のことを考えて行動している人は、いつか限界がきてしまうことがあります。
「自分よりも他人のため」「他人を尊重」を心がけることは、本当に素晴らしいことですが、たまには「自分の意思を通す」「わがままになる」などしてみても、良いのではないでしょうか。
感情が爆発する前に、思いっきり自分の思いを聞いてあげてください。
・人に相談しない/相談できない
人間関係を円滑にする上で、人に相談をすることはとても大切なことですが、何らかの理由で相談をしなかったり、できなかったりすることがあります。
人間関係リセット症候群に陥りやすい人は、相談をするという習慣を持っていない人も多く、そのことで自分を追い詰めてしまうことがあります。
「性格的に相談をするのが苦手」「相談できる環境ではない」「相談をしたが聞き入れてもらえなかった」など思いはさまざまかと思いますが、思っていることを一人で抱え込んでしまっては、自分がつらくなる一方です。
職場で相談しづらいのであれば、気の合う友人やカウンセラーなどに思いを吐露してみるのも一つの方法です。
相談しない、相談できないことに対して、どうしていけば良いのかアドバイスが得られるかもしれません。
・完璧主義
人間関係リセット症候群に陥りやすい特徴の1つに「完璧主義」があります。
「自分の思った通りでないと許せない」「きちんとやらなければならない」など、対人関係においても、完璧な関係性を求めてしまいがちなのかもしれません。
しかし、他人の言動や思いは自分の力ではどうすることもできませんよね。
自分の思った通りに関係性を築けなかったからといって、人間関係をリセットするのではなく、もしかしたら、将来的にその人に助けてもらえることもあるかもしれないという気持ちで、距離を置いて付き合っていく方法も有りではないでしょうか。
「人間関係リセット症候群」に陥りそうな時にすると良いこととは?
「人間関係がつらい」「あの人とはもうやっていけない」と感じた時、どのような過ごし方をすれば、気分が落ち着き、前向きな気持ちになれるのでしょうか?
・対象者と距離を置く
もしかしたら、一緒にいてしんどい、つらいと感じている人と適度な距離を保てていないのかもしれません。
どんなに親しい間柄であっても、四六時中、一緒にいるとストレスや負担を感じてしまうことがあります。
まずは自分から連絡を取らなかったり、会わないようにしてみたりなど、距離を取ることから始めてみましょう。
このまま自然消滅してしまうようであれば、それだけの関係だったのだと思うこともできますし、このことがきっかけで良い関係に転じることも考えられます。
・一人の時間を持つようにする
LINEやSNSをしない時間を作り、自分が心から楽しんだり、リラックスしたりできる時間を意識的に作ってみましょう。
一人の時間は自分と向き合い、自分の思考や感情を整理する大切な時間です。
人間関係に疲れたと感じた時は、ぜひ一人の時間を多めに作るようにしてみましょう。
まとめ
人間関係をリセットしたいという心理状態は、疲れた時には誰でも陥りやすいと言えますので、今回紹介した人との距離を調整したり、一人の時間を作ったりなどして、自分とも他人とも上手に付き合っていきましょう。
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