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草津温泉を無料で楽しむ!手・足・顔湯と共同浴場4選

植竹深雪温泉専門家/温泉ジャーナリスト
草津温泉のシンボル「湯畑」 毎分4000リットルの温泉を湧出している

草津温泉のシンボルともいえる湯畑は、行くたびに自然の力に圧倒されますが、草津温泉は何といっても自然湧出量日本一。そして殺菌力が高い強酸性の湯は、この湯こそが温泉だと実感する方も多いのではないでしょうか?

「泉質主義」「恋の病以外はなんでも効く」と言われる草津温泉には、100を超える浴場がありますが、なかには観光客にも開放している共同浴場があり、無料で名湯草津温泉を楽しむことができるものもあります。

そこで今回は、観光客でも利用できる無料の共同浴場と足湯をはじめ、手湯、顔湯で草津温泉を無料で楽しむことができるスポットをご紹介します。

温泉門足湯

2023年10月、草津温泉の新名所「温泉門」が完成しました。
草津温泉の入口、国道292号線の渋滞解消するための立体交差高架下です。

周辺には、約100台が停められる駐車場と足湯などが完成。この足湯は3本の湯樋から毎分600リットルの温泉が豪快にかけ落とされ、その姿は実に壮観。
この温泉は草津温泉の中でも特にピリピリ感が強いと言われる万代鉱源泉を使用しています。殺菌作用が期待できる温泉です。

温泉門
住所:草津町草津456−1
電話番号:0279-88-0800(草津町観光協会)
公式サイト:湯Love草津(草津町観光協会)


湯畑「湯けむり亭」

画像提供 草津町観光協会
画像提供 草津町観光協会

草津温泉のシンボル、湯畑前にある湯畑「湯けむり亭」
江戸時代にこの場所にあった「松乃湯」跡に造られたもので、総檜づくりの東屋となっています。屋根があるので、雨天でも足湯を楽しむことができます。
湯は、目の前の湯畑から引いたものを使用。
立地の良さもあり、いつも無人になることはほとどなく足湯を楽しんでいる人が多くみられます。

湯畑「湯けむり亭」
住所:群馬県吾妻郡草津町草津
電話番号:0279-88-0800(草津町観光協会)
公式サイト:湯Love草津(草津温泉観光協会)

草津温泉バスターミナルまえ足湯


バスターミナル前にある足湯。ここでは、バスを待ちながら草津温泉を足湯で楽しむことができます。
林の中にあり、季節の風景を楽しみながらの足湯は極楽。バス待ちをしつつ、旅で歩き疲れた足を労ることができ、ほっこりできる環境です。

草津温泉バスターミナル前足湯
住所:群馬県吾妻郡草津町草津
電話番号:0279-88-0800(草津町観光協会)
公式サイト:湯Love草津(草津温泉観光協会)

地蔵の湯まえ足湯

裏草津エリアにある公共浴場「地蔵乃湯」のすぐ前にある足湯、
その名も「地蔵の湯まえ足湯」

地蔵乃湯に入った後の待ち合わせで、湯冷めしないように作られました。
草津温泉にある足湯より、ここはやや熱め。人気があり、いつも多くの人で賑わっています。24時間無料で足湯に入ることができます。

地蔵の湯まえ足湯
住所:群馬県吾妻郡草津町大字草津
電話番号:0279-88-0800(草津町観光協会)
公式サイト:湯Love草津(草津温泉観光協会)

手洗乃湯

手洗乃湯は現在湯畑周辺に3箇所、西の河原温泉周辺、地蔵乃湯前、バスターミナルなどに設置されている
手洗乃湯は現在湯畑周辺に3箇所、西の河原温泉周辺、地蔵乃湯前、バスターミナルなどに設置されている

コロナ対策の一環として2021年2月に湯畑前に完成した、手洗乃湯

案内板を読むと「草津温泉の強酸性泉は、新型コロナウイルスの感染力を10秒間で97・51%、1分では99・12%失わせる効果があります」と書かれています。手洗乃湯で手軽に手を洗いつつ消毒できるとあって、草津温泉に訪れた多くの人が、まずは手を洗って消毒をしている人の姿をよく見かけます。

熱すぎず。程よい湯温で心地よく手を洗うことで除菌できるスポットです。

顔湯

裏草津、地蔵乃湯の前には「顔湯」があります。この顔湯は、真下に地蔵源泉が流れていて、箱の中をのぞきこむとミスト状の温泉の蒸気が顔を包みこむもの。
地蔵源泉の湯は、古くから眼病にも効果が期待できると言われているので、顔湯しながら、日頃酷使しがちな眼を労ることができます。

硫黄のにおいはキツくなく、ほんわかした気持ちに。顔を蒸気でパックをしたかのようで、じんわり温まるという心地よさが病みつきになります。

顔湯
住所:群馬県吾妻郡草津町大字草津
電話番号:0279-88-0800(草津町観光協会)
公式サイト:湯Love草津(草津温泉観光協会)

白旗の湯

白旗の湯は、草津温泉にある共同浴場の中でも最も大きい温泉です。草津温泉のシンボル、湯畑からすぐのところにあり、場所柄観光客でも利用しやすい温泉です。
硫化水素臭は他の湯と比べると控えめで、乳白色のにごり湯を楽しむことができます。

白旗の湯
住所:群馬県吾妻郡草津町大字草津112-1
開放時間:5:00~23:00

千代の湯

湯畑の下流側、湯滝のすぐ近くにある千代の湯。湯畑源泉を引いています。
湯は透明感があり、硫化水素臭が強くありません。

共同浴場の中でも、ここでは最近外国人の姿をよく見かけるようになりました。

千代の湯
住所:群馬県吾妻郡草津町大字草津367-4
開放時間:5:00~23:00

地蔵乃湯

裏草津にある地蔵乃湯。地蔵源泉を使用しています。湯は青みがかっている透明な湯。温度は利用者が多く人気があることもあり、熱めではあるものの比較的適温で入浴することができます。

地蔵乃湯
住所:群馬県吾妻郡草津町草津299
開放時間:8:00~20:00

煮川の湯

大滝の湯に近い、煮川の湯。芳醇ともいえる温泉臭を感じました。湯は少し白っぽい色をしていて、とても熱い湯というのが特徴です。

煮川の湯
住所:群馬県吾妻郡草津町大字草津583
開放時間:24時間

大事なポイント

地元の方が主にお風呂として利用するのがメインとなっている共同浴場には、スーパー銭湯や日帰り温泉施設のようにタオルやアメニティが用意されていません。事前に用意してから利用したいものです。

もし草津温泉に到着して、タオルを持ってきていないことに気がついたら、湯畑前のコンビニやお土産店、バスターミナルの売店などでも販売していますので、準備してから温泉を利用するようにしましょう。

また草津温泉は、どの源泉も酸性度が強いのでデリケートな肌質の方は注意が必要です。また高温の湯が多いので、「かけ湯」を十分にしてからだを湯の温度にならして、そっと静かに入浴することをおすすめします。

共同浴場はそもそも地元の人の生活のために設置し、管理利用しているもので、厚意で観光客にも開放していただいているものになります。利用される際は、もらい湯の精神で、きちんとマナーを守って利用してください。

温泉専門家/温泉ジャーナリスト

現役アナウンサーで温泉専門家。温泉の持つ湯力や美肌力等に魅せられ、国内外3400湯以上1400泊以上ほぼ自費で宿泊するほど大の温泉好き。現地に何度も足を運び、温泉全般、旅館、ご当地グルメなどにおいて温泉施設、旅館経営者や女将さんへ綿密な取材のうえ各メディアに発信。人気情報番組から報道番組コメンテーター、雑誌連載において利用者目線のわかりやすい解説は、各業界からの信頼も厚い。温泉に関する資格多数取得。著書『からだがよろこぶ!ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)

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