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ライバル同士激突! 9月30日、王将リーグ▲豊島将之竜王(31)-△糸谷哲郎八段(32)

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 9月30日。大阪・関西将棋会館において第71期ALSOK杯王将戦・挑戦者決定リーグ▲豊島将之竜王(31歳)-△糸谷哲郎八段(32歳)戦がおこなわれます。棋譜は公式ページをご覧ください。

 リーグ初戦、豊島竜王は広瀬章人八段に敗れています。また糸谷八段は藤井聡太三冠に敗れました。本局は1敗者同士の対戦になります。

 7人総当りで全6回戦を戦う本リーグ。5勝1敗で挑戦権を獲得する例が最も多く、4勝2敗となると、かなり厳しくなります。

 本局は早くも、挑戦権争いに踏みとどまるためのサバイバルマッチといえるかもしれません。

 糸谷八段は1988年10月5日生まれで、現在32歳。誕生日を迎えると33歳になります。

 豊島竜王は1990年4月30日生まれで、現在31歳です。

 長くライバル同士と目されてきた両者。過去の対戦成績は糸谷6勝、豊島17勝とやや差がついていますが、昨年のA級順位戦では糸谷八段が勝っています。

 両者は棋王戦本戦でも当たることが決まっています。

 豊島竜王の今年度成績は12勝11敗(勝率0.522)です。

「豊島竜王にしてはけっこう負けてるな・・・」

 そんな印象を持たれるかもしれませんが、11敗のうち7敗は藤井三冠。2敗は広瀬八段。強敵ばかりとの対戦です。

 糸谷八段は11勝5敗(勝率0.688)です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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