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北陸は活発な雲の通り道に…次の寒気流入はいつ?南岸低気圧通過後は今季一番の寒波か:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
2日9時の実況天気図(気象庁HPより)。冬型がゆるんで太平洋側を高気圧が通過。

2日も冬型がゆるんだ状態が続き、日本海側での雪や雨の範囲は狭くなりそうですが、北陸は雲の通り道となり、沿岸中心に雨が続きそうです。

このさきもくり返し寒気が流れ込み、そのたびにまた雪エリアが拡大しますが、仕事始めのタイミングで南岸低気圧が通過したあとは今シーズン一番の強い寒気が流れ込む可能性も。気象予報士が解説します。

2日は北陸と沖縄中心に雨

2日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
2日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

2日は太平洋側の各地と西日本では晴れ間が続き、穏やかな陽気のところが多くなる見込みです。初詣の参拝にもちょうどいいでしょう。

北陸から北の日本海側では雪や雨が降りやすく、「平地で雪」の目安となる上空1500m付近マイナス6度の寒気が新潟付近まで北上中のため、北陸では沿岸中心に雨となりそうです。
雪崩や落雪、また路面状況の悪化に注意をしてください。

湿った空気が流れ込みやすい沖縄は曇りや雨のところが多いでしょう。

南岸低気圧の通過後は今シーズン一番の寒気か

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

このさき3日(金)~4日(土)にかけて一時的に寒気が強まったあと、6日(月)頃には日本付近を2つの低気圧が通過する見通し。
うち1つは本州の南岸に沿って進む「南岸低気圧」なので、これまで広範囲での晴天が続いていた太平洋側でも天気が崩れます。
低気圧とともに暖気が流れ込むため各地で雨となり、日本海側では雪崩、太平洋側では強まる雨に注意が必要です。

これらの低気圧が通過したあと、9日(木)頃には今シーズン一番の強い寒気が流れ込みそうです。
これまでは「平地で雪」のラインが本州南岸まで南下する程度でしたが、今回は奄美付近まで南下する可能性も。仕事始めの1週間は天気や気温の変化が大きくなりそうです。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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