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高齢になって、老後を迎えて、50代・60代・70代になって、不幸になる人の大きな特徴。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「高齢になって、老後を迎えて、50代・60代・70代になって、不幸になる人の大きな特徴」というテーマでお話ししたいと思います。

高齢になって不幸になる人には、次の特徴があります。

1.身体的に不健康である。
これは、説明しなくてもおわかりになるかと思います。寝たきりなって、それでも幸せでい続けるのは、やはり難しいと思います。私(竹内成彦)も、死ぬ直前まで、身体的に健康でいたいと思います。最後の最後まで、自分の足で歩いてトイレまで行く元気、自分の箸で食事を摂る元気は残しておきたいと思います。

2.精神的に不健康である。
これも説明しなくてもおわかりになるかと思います。認知症になって、老人性うつになって、それでも幸せでい続けるのは、やはり難しいと思います。私(竹内成彦)も、死ぬ直前まで、認知症になることもなく、将来を憂うことなく、精神的に健康であり続けたいと思います。

3.経済的に不健康である。
これも説明しなくてもおわかりになるかと思います。今日食べる物にも困って、水道や電気やガスを止められて、冷暖房もない暑い寒い部屋で過ごしながら、幸せでい続けるのは、やはり難しいと思います。最後の最後まで、必要最低限のお金と自分の自由に使えるお金は持っていたいと思います。←経済的に不健康だと、身体的健康も精神的健康も失いやすいです。

4.人間関係に恵まれていない。
これは寂しいことですよね。配偶者と不仲である。もしくは配偶者がいない。子どもがいない。もしくは子どもや孫とは疎遠だ。親戚付き合いもない。さらに、友だちも趣味仲間もいない。何かのコミュニティにも属していない。これでは幸せを感じようがありません。人間は、愛し愛されたい生き物であり、何かに所属したい生き物なのです。

ここまで私の話を聴くと、「老後の準備は、若いうちから進めておかなければならない」ということがおわかりになるかと思います。そう、60を過ぎてから、慌てて始めても遅いのです。「遅い」というのは言い過ぎかもしれませんが、「かなりの困難がつきまとうでしょう」ということは言えるかと思います。

さて、ここからが本番です。もっとも私の伝えたかったことです。

高齢になって不幸になっている人の特徴は、
5.身の丈をわきまえず、大きすぎる夢(目標)を持っている。←不幸になる元凶です。
いくつになっても夢を持つことは素敵なことです。生活に張りが出ます。
けれど、大きすぎる目標はよくありません。何故かと言うと、夢が叶わないからです。
自己啓発書などを読むと、「夢は必ず叶う」とよく書いてありますが、それは嘘です。一体、何人の高校球児が、甲子園を目指し、そこに辿り着けなかったことでしょう。一体、何人の相撲取りが、横綱を目指し、十両にも上がることが出来なかったことでしょう。一体、何人の将棋好きの人が、プロの将棋指し、そして名人を目指し、プロになることさえ叶わなかったことでしょう。

「夢を追いかけている経過そのものが楽しいんだ」とおっしゃる人は、夢を追いかけていてもいいでしょう。けれど、「夢が叶ったら幸せになるんだ」と考えている人は、夢を持つことはやめたほうがいいでしょう。
20代・30代ならまだしも、40代・50代・60代になったら、大きすぎる夢を持つことは、ホント控えたほうが賢明です。というのは、夢が叶わなかったら、挫折感や徒労感を覚え、自己嫌悪に陥るばかりとなるからです。

私(竹内成彦)は、50歳前後、男性更年期になったこともあり、非常にしんどかったです。仕事に対し、意欲が沸かない状態になり、老眼も進み、トイレは近くなり、朝起きた瞬間から身体がだるく、思考力も記憶力も衰え、「この調子でいくと、60歳ぐらいになったら死ぬな…」と本気で思い始めていました。
そんな私は、「60になるまでに、1億円を貯めよう」と本気で思いました。そして、「60歳になったら、引退しよう。リタイアして、豪華客船に乗って、海外旅行に行こう」と思うようになりました。
そして私は、「ちまちま心理臨床(個人面談)をやっていても、お金は儲からない。ここは株式投資、しかも先物しかない」と考えるようになりました。
今、私は63歳ですが、あの頃のことを思い返すと、本当に馬鹿げた目標を立てたものだと呆れます。
結局、私は、先物投資を10年頑張っても1億円の資産は持てなかったですし、たとえ目標を達成することが出来て仕事を引退できたとしても、それで幸せにはなれなかったと思います。ホントつくづく余計な苦労をしたものです。

私(竹内成彦)は、60代の男として、また心理臨床家として、
早期定年退職し、退職金をつぎ込み、起業して大失敗をし、夢破れて大きな借金を抱え、不幸になってしまった人を幾人も知っています。

よって、夢を持つのなら、叶えられる確率の高い夢を持ちましょう。目標としか呼べないような、そんな小さな夢を持ちましょう。ちょっと頑張れば、ちょっと背伸びすれば叶うような、そんな小さな夢を持ちましょう。それが肝心です。←これは、40代後半・50代・60代・70代の人に伝えたい、私の大きなメッセージです。(20代・30代の人は、また別です)

ちなみに私の現在の夢は、死ぬまで元気で、心理臨床の仕事をし続けることです。
そのためには、カウンセリングの勉強を欠かさず続け、適度に身体を動かし、身体に良い物を少なめに食べ、良質な睡眠時間を確保し続けることです。

次に、高齢になって不幸になっている人の特徴は、
6.仕事をしていない。←実は、この部分が非常に大きいです。
ここで言う「仕事」とは、お金儲けのことじゃありません。「人様の役に立つこと」を指します。人間には、根源的な欲求、社会貢献欲求というものがあります。人は、「私は、何かしら、社会の役に立っている」という実感が欲しい生き物なのです。この社会貢献欲求が満たされないと、人は生きていてつまらなくなります。自分の生きる意味を失ってしまいます。多くのFIRE(ファイア)した人たちが、また働き始めるのは、そういった理由からです。多くの超大金持ちが慈善事業に勤しむのは、そういった理由からです。
よって、死ぬまで何かしら、ボチボチでいいので、仕事をし続けることです。これが大切です。

私(竹内成彦)も、「一刻も早くリタイアしよう」等と馬鹿なことを考えるのではなく、一生、求められる限りは、心理臨床をやり続けていこうと思っています。そして、誰からもカウンセリングの依頼が入らなくなったら、何かボランティア活動をしようと思います。

そして、あなたが、仕事をする上で、少しでも技術が向上するなどして、あなた自身の成長欲求が満たされれば、尚いいですね。仕事をするということは、己の社会貢献欲求と自己成長欲求を満たす、最高の方法なのです。

人間、生きている限り、貢献と成長が大切です。
あなたが、愛と感謝に包まれた日を送り続けられることを、私も心から祈っています。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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