日本を去り、MLB復帰をめざす選手たち。前・東北楽天と前・千葉ロッテの2人は同球団でライバルに!?
今オフも、日本プロ野球の球団を退団し、メジャーリーグの球団に入団した選手は、少なくない。調べたところ、16人が見つかった。これからも、人数は増えるかもしれない。
彼らのうち、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)、千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)、藤浪晋太郎(オークランド・アスレティックス)の3人に、前・埼玉西武ライオンズのジャンセン・ウィティ(サンディエゴ・パドレス)は、メジャーリーグでプレーしたことがない。
あとの12人は、メジャーリーグ復帰をめざす。
もっとも、その道のりは容易ではない。元メジャーリーガーのうち、今オフにメジャーリーグ契約を得たのは、アリゾナ・ダイヤモンドバックスと2年625万ドルの契約を交わした、前・東京ヤクルト・スワローズのスコット・マクガフだけだ。他は、いずれもマイナーリーグ契約。もちろん、元マイナーリーガーのウィティもそうだ。
なかには、同じ球団に入団した選手もいる。シンシナティ・レッズには、前・東北楽天ゴールデンイーグルスのアラン・ブセニッツと前・千葉ロッテ・マリーンズのタイロン・ゲレーロ。ミルウォーキー・ブルワーズには、前・福岡ソフトバンク・ホークスのコリン・レイと前・読売ジャイアンツのチアゴ・ビエイラがいる。ダイヤモンドバックスは、メジャーリーグ契約とマイナーリーグ契約だが、マクガフと前・オリックス・バファローズのジェシー・ビドルの2人だ。
レッズのブセニッツとゲレーロは、右のリリーバーという点が共通する。彼らがマイナーリーグでチームメイトになることはあっても、メジャーリーグのロースターに2人が揃う可能性は低い。
ブルワーズに入団した2人の場合、こちらもライバルになり得るが、想定される役割は少し違う。レイが先発あるいはロング・リリーフであるのに対し、ビエイラは「普通」のリリーフだろう。ダイヤモンドバックスの2人は、ビドルの制球難が改善されれば、マクガフとの継投も考えられる。彼らは、左腕と右腕だ。ビドルは、メジャーリーグ1年目の2018年に、60登板で63.2イニングを投げ、防御率3.11を記録している。
なお、一軍登板がないまま、昨年7月に福岡ソフトバンクを退団したタイラー・チャトウッドは、今オフ、ピッツバーグ・パイレーツとマイナーリーグ契約を交わした。
また、埼玉西武でチームメイトだったバーチ・スミスとブライアン・オグレディは、昨年12月、韓国のハンファ・イーグルスに相次いで入団した。