いちごは体を冷やす?薬膳料理家が解説する意外と知らない効能と冷え症の人が避けたい食べ方
いちごの美味しい季節になりました。たくさん食べたいところですが、いちごには体を冷やす効果があることはご存じですか?
そこで今回は、冷え症の人や寒い時期に気を付けたい、いちごの食べ方について紹介します。
いちごの本来の旬は初夏
ビニールハウス栽培が主流の現代では、いちごは12~2月に生産のピークを迎えますが、路地ものの旬は5~6月の初夏です。夏の果物は体を冷やすと言われているように、いちごも体の熱をとる果物です。
いちごは体を冷やす
漢方では経験をもとに、食材ごとに温熱効果についての研究がされています。この中で、いちごはスイカや柿のように、体を冷やす食材に分類されています。実際、私もたくさん食べた時に、口の周りや体が冷えたのを実感したことがあります。
また家庭の定番果物の、温州みかんやバナナなども体を冷やす効果があるので、冷え症の人は注意が必要です。
加熱ではビタミンCが失われる
「加熱をすれば大丈夫なのでは?」と疑問もわいてきますが、残念ながら加熱にすると、ビタミンの損失が大きいです。
いちごの栄養の特徴は、豊富なビタミンCです。3粒食べれば1日の目標の3割を満たすことができるほどです。
しかしビタミンCは、加熱で壊れてしまうので、加熱したいちごを食べても美肌やかぜ予防などの効果を有効に得ることができません。
生食で1回2~3粒まで
冷え症の人はいちごを食べる場合には、生食で量を調整することをおすすめします。目安は1回2~3粒までです。それよりも早く口の周りの冷え感を感じた時には、さらに量を減らしてくださいね。
また冷蔵庫から出したてのいちごは、より体を冷やします。食べる前に常温でおくと、体の冷えを予防することができます。また常温のほうが甘味を感じやすいので、美味しく食べられますよ。
まとめ
いちごは体を冷やす食材です。冷え症の方が食べる場合には、1回2~3粒くらいまでを目安にしてくださいね。
いちごを長持ちさせて、得する保存法の記事もあります。ぜひチェックしてくださいね。