ひと手間で出来立ての美味しさを「桃太郎団子」の生醤油の風味をリベイクでグンと格上げ!
突然ですが、お団子っていいですよね。うるち米しかり、もち米しかり、そのお店の個性や特性、更には地域性までダイレクトに伝わる和菓子のひとつだと私は思っています。比較的お手頃な価格帯のものが多いのですが、それでも美味しいという事実は変わらず。
最近では白餡に色を付けてデコレーションを施したものや、生のフルーツをあわせたもの、写真映えするものなど実に多彩。更に近年あんこブームが加速しつつあり、よりあんこにも個性が光るようになりました。
さて、今回ご紹介するのは創業1872年の和菓子屋「桃六」さん。東京都中央区、銀座と日本橋の間に位置するオフィス街でもある京橋に暖簾を掲げ、芸能界からも厚い支持を受けているお店です。観光客よりも、近隣で働く方やファンの方で賑わうお店でして、都心ながら地域に根付いた素敵な場所です。
そんな桃六さんの名物のひとつ「桃太郎団子」をご紹介。
桃太郎のお団子、と申しましてもそれはきび団子ではなく、生醤油のキリリとした旨味がぎゅーっと凝縮されたしょっぱいお団子は、上新粉100%のお団子は毎朝早くから搗いているので、しこしことしたコシの中に心地よい甘味が一気に充満する家庭的な味わい。御手洗のあまいとろりとしたタレとは異なり、もしかしたらなじみの薄い方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ一度お試ししていただきたいと声高らかにお伝えしたい。
その桃六さんの御団子のお楽しみ方としてぜひおすすめしたいのが、オーブントースターで温めなおしてから食べるというもの。これがまたお酒のあてにぴったりで、お酒を嗜まない方はご飯としても最高なんです。
オイル不要のアルミホイルにくっつかないように並べ、余熱無しの状態で約2分加熱。我が家のオーブントースターは年代ものなのであやふやですが、230度前後です。
あつあつのお団子からはよりはっきりとした香ばしさとお醤油の豊かな風味が立ち昇り、何とも言えない懐かしさのような感情がふつふつと。辛い物が平気な方は、ぜひ七味唐辛子や山椒をつけて召しあがれ。
和菓子は心和むものですが、おやつとしてではなくお酒のアテとしても注目されています。マリアージュ、ペアリング、とも言われますが、ここは王道のお醤油×お米×焦げ目と三拍子揃った旨味を、日本酒やハイボール、発泡酒やレモンサワーと一緒にぜひ。
夜だっていつだって、和菓子は美味しいのですから。