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センバツ直近10大会の勝利数ランキング。横綱・大阪桐蔭をしのぐ勝率1位は?

楊順行スポーツライター
2017年センバツは根尾昂が優勝投手(写真:岡沢克郎/アフロ)

 第96回選抜高校野球大会は、健大高崎が群馬県勢初めての優勝を飾った。準優勝の報徳学園(兵庫)は、これも大会史上初めて2年連続準優勝。大会通算40勝に到達し、高松商(香川)を抜いて7位となった。チーム別勝利数順位は以下がベスト20。表はチーム名、都道府県、勝敗、勝率、優勝回数の順。引き分けは除く。

1  東 邦(愛 知) 58-26 .690 5

  中京大中京(愛知)58-27 .682 4

3  県岐阜商(岐 阜)48-26 .649 3

  PL学園(大 阪) 48-17 .738 3

5 龍谷大平安(京都)43-41 .512 1

  広 陵(広 島) 43-24 .642 3

7 報徳学園(兵庫) 40-21 .656 2

8 高松商(香 川) 37-26 .587 2

9 大阪桐蔭(大阪) 36-10 .783 4

10 大体大浪商(大阪)32-17 .653 2

11 天 理(奈 良) 30-24 .556 1

12 東海大相模(神奈川) 28-8  .778 3

13 日大三(東京)  27-19 .587 1

  智弁和歌山(和歌山) 27-13 .675 1

15 明徳義塾(高 知)25-19 .568 0

16 箕 島(和歌山) 24-6   .800 3

17 浦和学院(埼玉) 23-10 .697 1

  横 浜(神奈川) 23-13 .639 3

  高知商(高 知) 23-13 .639 1

  早稲田実(東京) 23-20 .535 1

 今回の出場校ではほかに、

28 愛工大名電(愛知)16-9  .640 1

36 常総学院(茨城) 15-10 .600 1

39 作新学院(栃木) 14-11 .560 1

  星 稜(石 川) 14-15 .483 0

45 健大高崎(群馬) 13-5  .722 1

 が50位までにランクインしている。 注目は優勝した健大高崎で、2011年夏の甲子園初出場から初戦を7連勝。昨センバツでそれはストップしたが、センバツ初出場でベスト4入りした12年以来、10年強で大きく白星を伸ばしている。勝率も箕島、大阪桐蔭、東海大相模、PL学園といった横綱級に続いて高い。直近のセンバツ10大会では、10勝4敗。前年の17位タイから4位タイに大躍進だ。ちなみに、直近10大会のチーム勝利数ベスト20はこうなる。表中☆は優勝、★は準優勝。

1  大阪桐蔭   24勝4敗  ☆☆☆

2  龍谷大平安  11勝4敗  ☆

  報徳学園   11勝4敗  ★★

4  智弁学園(奈良) 10勝4敗  ☆

  健大高崎(群馬) 10勝4敗  ☆

  敦賀気比(福井) 10勝6敗  ☆

7  東海大相模   8勝1敗  ☆

  東  邦    8勝3敗  ☆

  履正社(大阪)  8勝5敗  ★★

  星  稜(石川) 8勝4敗

11 山梨学院    7勝4敗  ☆

  明  豊(大分) 7勝2敗  ★

  仙台育英(宮城) 7勝4敗

14 近  江(滋賀) 6勝3敗  ★

  智弁和歌山   6勝4敗  ★

  秀岳館(熊本)  6勝2敗

  広  陵    6勝4敗

  高  知    6勝4敗

19 高松商     5勝3敗  ★

  明石商(兵庫)  5勝2敗

  市和歌山 5勝4敗

 少なくとも5勝はするわけだから、優勝校が上位に入るのは当然か。それにしても、大阪桐蔭は大横綱だ。敗れた年もベスト4が2回、ベスト8が1回。ただし3勝1敗のベスト4でも勝率は下がるのだからなんともはや……。準優勝校でランクインしていないのは東海大四(現東海大札幌・北海道)、習志野(千葉)の2校だが、いずれもその年1回のみの出場のため、4勝1敗どまりだ。

スポーツライター

1960年、新潟県生まれ。82年、ベースボール・マガジン社に入社し、野球、相撲、バドミントン専門誌の編集に携わる。87年からフリーとして野球、サッカー、バレーボール、バドミントンなどの原稿を執筆。85年、KK最後の夏に“初出場”した甲子園取材は64回を数え、観戦は2500試合を超えた。春夏通じて55季連続“出場”中。著書は『「スコアブック」は知っている。』(KKベストセラーズ)『高校野球100年のヒーロー』『甲子園の魔物』『1998年 横浜高校 松坂大輔という旋風』ほか、近著に『1969年 松山商業と三沢高校』(ベースボール・マガジン社)。

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