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11月10日はトイレの日!最小限の「トイレ掃除」で劇的にキレイを保つ8つの家事リスト

矢野きくの家事アドバイザー/節約アドバイザー/防災士/食育指導士
(写真:イメージマート)

本日、11月10日はトイレの日。トイレの老舗メーカーでもあるTOTOのホームページよる

11(イイ)10(トイレ)の日というごろ合わせで、日本トイレ協会によって制定されたのが、1986(昭和61)年11月10日。

日本トイレ協会が開催した第一回「トイレシンポジウム」の席で決められました。

同じくTOTOのホームページによると、人が一生の間にトイレを利用する回数は約20万回だそう。それだけ利用するのであれば、トイレを気持ちよく過ごせる空間にしておきたいものです。

しかし家事の面からすると、掃除がいちばんやっかいであるのもトイレであります。

今回は最小限のトイレ掃除で、清潔にし、トイレを気持ちよく過ごせる空間にする家事のコツをご紹介します。

1・便器を汚さないためにトイレットペーパーを犠牲に

いきなり大きな話からですが、大の用を足す前にトイレットペーパーを少し敷いておくだけで、便器内の汚れを劇的に減らすことができます。トイレットペーパーを無駄にしないためにも、できる限り短い長さで広範囲にカバーできるように敷くのがポイントです。

大の前にトイレットペーパーを敷く(筆者撮影)
大の前にトイレットペーパーを敷く(筆者撮影)

2・トイレブラシは使い切りタイプを利用

汚れているトイレを掃除するためのトイレブラシは、それ自身も汚れています。またトイレブラシを置くための収納部分を掃除するのも手間がかかるものです。ここはやはり、1回使い切りの洗剤成分を含んでいる紙タイプのものがおすすめです。

専用の柄ではなくても、100円ショップでも購入できるスポンジ用トングで代用できます。トイレ用品は汚れる部分が少ないシンプルなパーツのアイテムを利用することがポイントです。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの「流せるトイレブラシ」とセリアの「スポンジ用トング」 (筆者撮影)
ジョンソン・エンド・ジョンソンの「流せるトイレブラシ」とセリアの「スポンジ用トング」 (筆者撮影)

3・水を流す度に洗浄成分が流れるスタンプタイプ洗剤を利用

目につく汚れがなくても、日々使っているうちに水のラインがついてしまったり、全体的うっすらと汚れがついてしまう便器。その薄っすら汚れを避けるためには、こまめに便器内の掃除が必要となります。

便器内の掃除の回数を減らすために、スタンプタイプの洗浄剤もおすすめです。水を流す度に洗浄剤が流れうっすら汚れを付きづらくしてくれます。

スタンプ洗浄剤を使う(筆者撮影)
スタンプ洗浄剤を使う(筆者撮影)

4・トイレマットは必要?不要?

「トイレマットがあると掃除がしづらい」「トイレが臭うと思ったら、トイレマットに臭いが染み付いていた」といわれることもあるトイレマット。しかしトイレマットが必要か不要かは、家族構成と床の材質により変わってきます。

トイレマットの必要性は家族構成と床の材質による(筆者撮影)
トイレマットの必要性は家族構成と床の材質による(筆者撮影)

便器の外に飛ばしてしまう可能性がある男性がいる場合は、トイレマットがあったほうが結果的に掃除がラクになります。

また床の素材がタイルなどで仮に飛んでも染み込まずサッと掃除できるようならばトイレマットは必要ありませんが、床がフローリングなど染み込みやすいタイプであったり、こまめに掃除ができない場合はトイレマットがあったほうがよいでしょう。

5・トイレの壁と床のホコリ掃除も実は重要

「便器はキレイに掃除しているのに、なぜかトイレが臭い」というお悩みをよく聞きます。その臭いがついているのは、床や壁のホコリかもしれません。衣類の脱ぎ着をするトイレは意外とホコリが溜まっているものです。そのため、床だけでなく壁の掃除も重要になってきます。

トイレのホコリは臭いの元 (筆者撮影)
トイレのホコリは臭いの元 (筆者撮影)

一般の部屋で床掃除の道具として挙げられるのは、掃除機やペーパーモップですね。掃除機でホコリを吸えば簡単ですが、その他の部屋の掃除にも使う掃除機なので衛生面で不安も残ります。

トイレに掃除機を使いたい場合は、掃除機のヘッド部分をトイレ専用として1個用意しておくとよいでしょう。一般的な掃除機であれば各社共通サイズでヘッドだけを購入することができます。

ペーパーモップであれば、他の部屋を掃除し最後にトイレを掃除するというサイクルでもいいですし、新しいペーパーモップでまずはトイレの壁を軽くなぞるようにして掃除しホコリを落とし、最後に床を掃除するという使い方がおすすめです。

6・シャワーノズルの掃除は便利グッズを利用

トイレのシャワーノズルは細い溝や小さな穴があり掃除がしづらい場所です。汚れが溜まりやすいので、ここだけは頻繁に掃除することをおすすめします。シャワーノズル専用のブラシを使ったり、使い古した歯ブラシなどで溝の汚れを残さないように掃除しましょう。

ダイソーの「ノズルにフィット トイレブラシ」3本 税込110円(筆者撮影)
ダイソーの「ノズルにフィット トイレブラシ」3本 税込110円(筆者撮影)

7・洗いづらいスリッパはやめて両側履きのサンダルを利用

汚れやすいトイレにおいては、布製のスリッパにも気をつけなければなりません。頻繁に洗うことはできないスリッパに、尿が飛ぶと臭いの元となります。おすすめなのはEVA樹脂などでできているサンダルです。簡単に洗うことができます。

さらにおすすめしたいのは、両側どちらからでも履くことができるタイプのものです。狭いトイレで身体の向きを変えて次の人のためにサンダルの向きを揃える必要がなくなります。

狭いトイレでは両履きサンダルが便利(筆者撮影)
狭いトイレでは両履きサンダルが便利(筆者撮影)

8・ラバーカップは必ず常備

トイレが詰まったときに使うラバーカップ(通称トイレのスッポン)。トイレの詰まりは意外とラバーカップで解決できることが多いのです。詰まってから慌てて買いに行っても、その間はトイレが使えない状態になりますし、業者に頼んで高額になることもあります。無駄な出費をおさえるためにもラバーカップは1家に1つ用意しておきましょう。

提供:イメージマート

今回ご紹介した方法で、ぜひトイレ掃除をラクに、そして気持ちのいい空間にしてください。

家事アドバイザー/節約アドバイザー/防災士/食育指導士

家事の効率化、家庭でできるSDGsを中心に、テレビ、講演、コラム連載などで活動。働く人向けの時短家事術、シニア層への家事改革などをアドバイス。「防災士」の資格を持ち家庭での備え、「食育指導士」の資格も持ち、食品ロス削減をテーマにした講演も定評がある。100円ショップや業務用スーパーでのお得な買い物術の紹介や、便利グッズの開発にも携わる。【テレビ出演】NHKごごナマ(準レギュラー)・日本テレビミヤネ屋・TBSテレビはなまるマーケット・フジテレビ笑っていいとも他。【連載実績】HONDA・東芝・イオン等企業のオウンドメディアや、日経新聞・時事通信 他。【著書】シンプルライフの節約リスト(講談社)他。

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